BPD家族会は、BPDについて家族どうしで情報交換や勉強を行う場です。 精神科医による講演会等も行っています。

松本俊彦先生の講演会はBPD障害でお困りのご家族以外でお困りの(ご家族)と専門家の皆様にもご参加いただけます。

 BPD当事者を支援しておられるご家族の皆様

BPD当時者以外をご支援しておられる皆様

専門家の皆様へ

 

この度は国立精神神経医療研究センター精神保健研究所

自殺予防総合対策センター副センター長として

忙しくご活躍しておられる松本俊彦先生をお招きします。

 

松本先生は普段、専門家との関わりの中でご活躍されていますので

直接ご家族が松本先生のお話を聞く機会はほとんど無いに等しいと思います。

是非この機会を通してリストカット・ОDなど

自傷に関するご理解を深めて頂ければと思います。

 

家族会が開催されて6年目となりますが

2,3年間は自傷に関するご相談者が多かったのですが、

最近の定例会では、当事者から家族に対する暴力でお困りになりになっている

ご相談が増えております。

 

BPDの症状の表れ方が変化してきたのかな?

と考えていたのですが、

どうもそうではなさそうです。

 

カウンセリングで多くの方のご相談をいただきますが、

話を伺っていて気づいた点がありました。

あるケースで小学生、中学生ぐらいから(娘やパートナ)は

自傷行為をしているそうです。

しかし、その時点で親は自傷に気づいていません。

では、どのように娘やパートナが自傷していることに気づいたのかといいますと、

当事者の症状が目に見える形で行動に表れ、状態が急変してしまった時に、

初めて当事者の兄弟や姉妹から以前から自傷があったという事実を

聞かされて知ったというパターンが多いです。

 

また、パートナの場合は、彼女とお付き合いしている頃に

当事者から、自分は親に虐待せれていたので

自傷していたけど、現在は自傷は無いと聞かされています。

そのため彼女の過去の自傷行為として受取り

深刻な問題としてとらえていないようですが、

結婚して初めて、自傷行為が続いていたこと、問題が家族にあるというより

当人の障害に問題があることに気づかされたといったケースが多くみられます。

 

当事者の症状が、「表に現れた」時は、

暴力を振るう、暴言を吐く、昼夜逆転など

さまざまな激しい行動に目が止まってしまい、

こっそりやってしまう自傷にあまり気がまわらない。

 

もしくは、「死んでやる」と何十回、何百回も脅されるものの、死ぬことはないので

脅されることに家族は麻痺してしまって、「今日も死なないであろう・・・」そう思い違いをしてしまって

あまり、関わりたくないという気持ちが働き、彼らの自傷行動に目を背けてしまうといったケースです。

 

家族のリカバリー(ご自分を大切にする秘訣)を習得することはとても大切なことです。

家族会では積極的に進めています。

 

しかし、問題行動から回避することは、家族のリカバリーには繋がりません。

かえって問題を引きずり、深刻になってしまいます。

 

娘やパートナが自傷している姿を見ることは辛いですし、

強い怒りも感じることと思います。

しかし、この状態を放置しておくことは問題解決にはつながらないという事実を

受け留めることは大切だと思います。

 

若い間の自傷は死に至らないケースが多いですが、

それでも、衝動性が激し過ぎて、勢いがつき過ぎて「死に至る」ケースも増えています。

時間がたてば自傷は無くなるという考えは、「神話であり」

年齢が重なると、空虚感が深まり「自殺既遂(本格的に死ぬ方法)」につながります。

 

今、周囲ができることを考えておくことは急務です。

そのためには、自傷やアディクションに関する正しい知識と理解が求められます。

 

どうぞ、現実と向き合うことに目をそむけている方は

お1人で何とかしょうとすると、とてもしんどいですが、

先生やご家族との関わりで力をつけてゆかれることをお勧め致します。

 

皆様のご参加を心からお待ちしております。

 

専門家の皆様へ

BPDの方に自傷行為について話したり、

尋ねることは、返って自傷を助長させてしまうのでは?

と考えて、自傷について尋ねることはタブーと思われている

専門家もおられるようです。

実際、学会などで専門家の質疑応答の時間の時に

自傷について話すべきか?話をしないべきか?

そっとしておくべきか?どのように話し合いをすればよいか?

などの質問が目立ちます。

しかし、当事者と専門家の観点は実はかなり違っていることがあります。

当事者はどう感じているのか???

松本先生のお話は真髄を貫いたお話をしてくださいます。

私は毎回先生のお話を聞くたびに、自傷に対する見方を修正することができます。

国レベルでご活躍している松本先生のお話は今後の現場で大いに役立てることが

できると思います。是、この機会を通してご参加をご検討下さい。

 

BPD以外のご家族の皆様へ

子ども、パートナ、会社の同僚、家族、友人など、

BPDではないけれど、自傷や別のアディクション行為で

お困りの方がおられましたら、この機会を通して正しい

自傷の理解と対応法について学習していただければと思います。

 

後半はトークライブとなります。

トークライブの意図は、自傷やアディクションに関する話を

3時間も聞かされることは「かなりしんどくなります」

トークライブを通して気持ちの間を取り、楽しい時間を通して

有効な情報を取り入れてもらえればと思います。

 

トークライブとありますが、皆様にもどんどん参加していただきながら

話を進めてゆきたいと思っています。

 

ご参加される皆様と有意義な場を作ってゆきたいと思っていますので

どうぞ宜しくお願い致します。

 

皆様のお越しを心からお待ち申し上げております。

 

BPD家族会代表

奥野栄子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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