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星和書店
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続々・怖れを手放す

続々・怖れを手放す
アティテューディナル・ヒーリング・ファシリテーター・トレーニング

AHの理解をさらに深めるために

水島広子 著
四六判 並製 296頁
ISBN978-4-7911-0792-6〔2011〕
定価1,995円(本体1,900円)

心の平和を唯一の目的にして自分で心の姿勢を選び取っていくアティテューディナル・ヒーリング(AH)。そのファシリテーター・トレーニングの実録。ファシリテーターになっても、「相手のため」ではなく「自分の心の平和のため」と専心することで、あたたかい癒しの空間が広がる。AHの学びを深めたい人だけでなく、燃え尽きを防止したい、さらに効果的な働きかけをしたい、あらゆる治療者やカウンセラーにもお勧め。

DVD版 アティテューディナル・ヒーリング・ファシリテーター・トレーニング

dvdDVD版
アティテューディナル・ヒーリング・
ファシリテーター・トレーニング

続々・怖れを手放す

ファシリテーター:水島広子
A5判 DVD 2枚組 収録時間 5時間40分
ISBN978-4-7911-0793-3〔2011〕
定価9,975円(本体9,500円)

心の平和を唯一の目的にして自分で心の姿勢を選び取っていくアティテューディナル・ヒーリング(AH)。そのファシリテーター養成のためのグループ練習法をDVD版にて紹介。AHの中心的考え、AHグループを進める工夫、トラブル解決法などを、ファシリテーター体験を通して学ぶことができる。AHの学びを深めたい人、あらゆる治療者やカウンセラーにお勧め。

構造的解離:慢性外傷の理解と治療 上巻(基本概念編)

愛着と精神療法

愛着理論を日々の治療に活かすために

デイビッド・J・ウォーリン 著
津島豊美 訳
A5判 上製 588頁 ISBN978-4-7911-0794-0〔2011〕
定価6,090円(本体5,800円)

愛着研究によれば、乳児は他者とのかかわり方を言語獲得よりずっと早期から学んでおり、母親などとの間に安定した関係を結ぶことで安心感を得て成長・発達を遂げていくとされる。ゆえに本書では、患者はもっとも伝えたいことを言葉で語れないという前提に立ち、非言語的に伝達されるものの治療的取り扱いについてきめ細かく探求し、治療者との関係性の中で患者に変化をもたらす方法を、著者自らの育児体験や臨床経験を具体的に盛り込んで指し示している。精神科医だけでなく、メンタルヘルスに携わるあらゆる人の治療的指針となるであろう。フォナギー博士(メンタライゼーション提唱者)絶賛。

マインドフルネスそしてACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)へ

精神科臨床倫理 第4版

精神科臨床における倫理を多様な視点から体系的に網羅する

シドニー・ブロック、ステファン・A・グリーン 編
水野雅文、藤井千代、村上雅昭、菅原道哉 監訳
A5判 上製 752頁 ISBN978-4-7911-0791-9〔2011〕
定価7,140円(本体6,800円)

精神科臨床における倫理は、臨床家の誰もがその重要性に気付きながら遠巻きにしてきた課題である。本書は、歴史、資源配置、利益相反、倫理綱領、守秘義務、非自発的治療、自殺、ナラティヴ倫理、遺伝子研究、脳神経倫理、児童青年期、老年期、司法、地域におけるケア、トラウマ、コンサルテーション・リエゾンなど、広く今日の精神科臨床倫理を俯瞰する。

  雑誌の最新号 next
精神科治療学
定価 3,024
月刊 精神科治療学 第26巻11号

特集:脳の機能と統合失調症―新たな診断と治療への展望― I

統合失調症の生物学的研究の最新知見をやさしく網羅し、臨床に直結する脳機能研究を俯瞰。今号では、遺伝子と環境因子、中間表現型、エピジェネティクス、ゲノムワイド関連研究(GWAS)、copy number variations (CNV)、注目されている遺伝子(DISC1、dysbindin、neuregulin-1ほか)、脳の形態変化、MRS、遺伝子多型、PETなどを取り上げた。統合失調症の生物学的研究への理解を深めるための特集。

臨床精神薬理
定価 3,045
月刊 臨床精神薬理 第14巻12号

特集:薬物と自殺関連事象、そしてその予防

向精神薬による自殺関連事象を正面から取り上げる。抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬、抗不安・睡眠薬による、自殺惹起・賦活の最新知見を紹介。加えて身体治療薬関連、自殺予防にも触れる。臨床医必読の特集!
ISBN:978-4-7911-5170-8

精神科治療学
定価 2,940
年1~2回刊 治療の聲 第12巻1号

特集:時をカケル!精神疾患の長期経過

現代の精神科医療は、すべて<短期>がよいとされ、この風潮は広く専門職一般に行き渡っている。しかし<長期>を考えることで理解が進むことも多く、患者さんの治療・療養生活の大切な点もここに含まれている。本特集では長期経過の自験例を紹介しながら、精神疾患ひいては精神科臨床、患者さんの人生、医師の営みに新たな光を当てる。中井久夫ほか、丹念な臨床に裏打ちされたスペシャリストの視点から執筆された論考は必読。
ISBN:978-4-7911-7716-5

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こころのマガジン
臨床心理士 あや先生のコラム 
Vol.12 『人は死なない』を読んで

 現役の東大病院の医師が書いた『人は死なない』という本を読みました。びっくりしませんか? お医者さんが『人は死なない」というタイトルで本を出すなんて。サブタイトルには「ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索」とあります。

私自身、肉体が亡くなっても意識(魂?)は生き続けると実感しているところがあるので、すごく興味津々で買ったそばから歩きながら読み始めてしまいました。お医者さんらしく、客観的なデータ、事実として起こったこと、と自分の思考を分けてバランスよく述べてくれているので、冷静に読み進むことができます。何かを信じるとか信じないとかではなく、読んでどう思うかは自由だけど、何事も決め付けずに、ちょっと様々な可能性に心を開いてみませんか?と声をかけられたような読後感がありました。今までより思考が自由になった感じです。周りのみんなにもその解放感を味わってほしくなりました。(私には自分がいいと思った本やマンガを周りに貸しまくるクセがあります 笑)

さて、この本は全部で五章あり、まず「生と死の交差点で」と題された第一章には、子どもの頃の体験や医者になった経緯、医療現場(主に救急部・集中治療部)の現状や、命の不思議を考えさせられるような症例、気功治療を実際に見た驚き、など著者の思索の背景が紹介されています。

次に、第二章「神は在るか」では、現在の科学で証明できることは実はごくわずかであること、現在「真理」とされていることも現時点での「真理」に過ぎないこと、そして量子力学の発展によって、デカルト以来の心身二元論は揺らぎ、すべての存在は繋がっているという東洋思想的な概念と科学が重なりつつあることが述べられています。また人智を超えた何かを感じることや、生命や宇宙の神秘についても書かれています。

第三章では「非日常的な現象」として、他人(と言っても肉体は亡くなった方のようですが)に入り込まれるという体験をした患者さんの例がのっています。(驚かれるかもしれませんが、実は私もそのような体験があります。この本に載っている例と比べたら大したことはありませんでしたが、それでもすごくしんどい思いをしました。)他には有名な登山家ラインホルト・メスナーの体験を含む体外離脱の例、臨死体験について、著者自身が聞いた不思議な声、亡くなったお母様との交霊など、常識からすると信じられないような話がいくつも紹介されています。著者は、そうした不思議な現象を信じる、信じない、の前に、それに関わった方々の人間性を信頼できたことから、霊性について思索をめぐらすようになったそうです。この点にも非常に共感しました。

第四章では「『霊』について研究した人々」ということで、スピリチュアリズムを研究した人々が歴史を追って紹介されています。以前私がこの分野に興味を持ち始めた頃に、この辺りのことは読んだことがありました。ノーベル化学賞受賞者など、客観的で科学的な研究をしている方々が、霊の研究を真剣にしていたことを知って、びっくりしたことを思い出します。

そして最後の第五章のテーマはズバリ、「人は死なない」です。著者がなぜ「人は死なない」と思うに至ったかがまとめられています。ご自身の非日常的な経験や、臨床現場で遭遇する奇跡的な回復、あるいは原因不明の急変、文献から得た知識などによって、「科学では説明できない大きく深いもの」への感性ができたそうです。そしてそれは、科学的に証明できないことではあるけれど、それ自体の真偽よりも、そうしたことを通して人がどんな啓示を受けるか、理念、真理を持つかということの方が、本質的に大切なことでは、と書かれています。さらに、「なぜ人間には良心があるのか」「人生の目的とは何か」「医師として何ができるのか」「人は死なないとしたら、なぜ医療が必要なのか」などについて、著者の考えが述べられています。

この本は読んだ人の考え方だけでなく、生き方を変えるきっかけになるのではないでしょうか?

これまであまり大っぴらに言うと変な人だと思われるかしら?と思い、控え目にしていましたが、私自身も数年前から、「人は死なない」と思っています。その今の私を知る人からは信じられないかもしれませんが、20代の頃までは、科学で証明できることや、現実的なことしか信じていませんでした。自分も幼い頃に幽霊を見たことがあるにもかかわらず、それは脳がこうなって、こうなって錯覚を起こしたのだと説明されれば、なるほどそうか、と納得していました。それが覆ったきっかけは佐藤愛子さんの書いた『私の遺言』を読んだことです。この本には、それまでまったく現実主義だった著者が、不思議な現象に巻き込まれて以来、スピリチュアルな世界に心を開かざるをえなくなった経緯が書かれています。これは疑いようがないという内容で、もしかして、脳の錯覚ではなく、在り得るのかも……と思うようになりました。それだけではまだ半信半疑でしたが、『人は死なない』の第四章にも紹介されていた科学者による心霊研究レポートを読んだりするうちに、さらに考え方が変わっていきました。死んだら終わりと思うよりも、このような世界に心を開いた方が、人生が格段に豊かになるのではないか……。

そんなことを思うようになったある日、『死後体験』という本に出会い、ヘミシンクという技術を使えば誰でも死後の世界を体験できることを知りました。霊能者とか、特殊な能力を持った人だけができることかと思っていましたが、誰でもってことは私にもできるの?と驚いて、実際に試してみました。そしたらあっさり行けました(笑)。ヘミシンクのすごい所は、人に言われて信じるのではなく、自ら体験できることです。今では、人間は肉体だけの存在ではない、と確かに実感できます。通常、意識は肉体に縛られていますが、ヘミシンクを使って練習を重ねると、かなり遠くまで意識を飛ばすことができます。突拍子もないことに感じられるかもしれませんが、なんと宇宙を探索するセミナーまであるんです。そして私はそれにも参加しました♪ 次回はその宇宙旅行の感想などお話しできればと思います。

(尾方 文)

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