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星和書店
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生体臓器移植ドナーの意思確認に関する指針

生体臓器移植ドナーの意思確認に関する指針

日本総合病院精神医学会治療指針6

日本総合病院精神医学会治療戦略検討委員会・臓器移植関連委員会(主担当:西村勝治)企画・編集

四六判変型(188mm×112mm) 並製 112頁
ISBN978-4-7911-0861-9〔2013〕
定価 2,310 円(本体 2,200 円)

生体臓器移植に関与する精神科医の役割・指針。

わが国の生体臓器移植件数は近年増加傾向にあり、医療倫理の立場から精神科医に求められる役割は大きい。本書は生体臓器移植に精神科医が関与する妥当性・信頼性を支えるための指針である。

もう独りにしないで:解離を背景にもつ精神科医の摂食障害からの回復

もう独りにしないで:解離を背景にもつ精神科医の摂食障害からの回復

まさきまほこ 著

四六判 上製 216頁
ISBN978-4-7911-0860-2〔2013〕
定価 1,890 円(本体 1,800 円)

食べては吐く、を繰り返す毎日。
過食嘔吐の地獄のような日々をのり越えた精神科医。

幼少期に身体的虐待や性的虐待をうけて苛酷な状況下で育った少女が、医学生となり摂食障害を経験、それを克服して精神科医になる。本書は、その壮絶な人生を綴った実話であるが、小説のような語り口で読者を魅了する。巻末では精神科医としての立場で解説する。

動機づけ面接を身につける

動機づけ面接を身につける

一人でもできるエクササイズ集

デイビッド・B・ローゼングレン 著
原井宏明 監訳
岡嶋美代、山田英治、望月美智子 訳

B5判 並製 380頁
ISBN978-4-7911-0859-6〔2013〕
定価 3,885 円(本体 3,700 円)

動機づけ面接は、その効果が実証的に証明され、
近年、爆発的に関心が高まっている臨床的方法である。

爆発的に関心が高まっている動機づけ面接。数千人にトレーニングを行ってきた著者の経験に基づく本書を学ぶことで、読者は動機づけ面接の技法を磨くことができる。初心者には、導入書として最適。

明日からできる大人のADHD診療

明日からできる大人のADHD診療

姜昌勲 著

A5判 並製 160頁
ISBN978-4-7911-0858-9〔2013〕
定価 1,890 円(本体 1,800 円)

大人のADHDは診られませんと診療を断る精神科外来が多い。
本書を読めば、急増する「大人のADHD」の診療が楽しくなる。

急増する大人のADHDを診療する医療機関は少ない。本書は、5000例以上の臨床経験を基に、診療の具体的なノウハウを分かりやすく解説。明日からの大人のADHD診療の具体的な手引書である。

  雑誌の最新号 next
精神科治療学
定価 3,024
月刊 精神科治療学 第28巻11号

特集: 早期診断・早期治療の功罪

精神障害を早期に診断し、早期に治療するために。早期診断・早期治療したほうが患者により多くのベネフィットをもたらす場合がある。一方、過剰な医療化をもたらし、必ずしも患者のためにならない場合がある。これらを精神障害別に、また特殊な状況別に取り上げた。過剰診断、多剤大量処方、医療費の増大を防ぐことにも役立つ特集。
JANコード:4910156071136

臨床精神薬理
定価 3,045
月刊 臨床精神薬理 第16巻12号

特集: 小児を対象とした向精神薬の臨床試験の現状と課題

近年、本邦でADHD治療薬がプラセボ対照二重盲検比較試験を経て承認された。また、これまで適応外処方として使用されてきた薬剤の小児への適応拡大や有効性・安全性の確認を目的とした臨床試験が計画・実施されつつある。本特集では、小児の臨床試験の現状を明らかにし、適応外処方の現状とその課題、成人の臨床エビデンスを小児に外挿できるかなど、様々な側面から概説した。
ISBN:978-4-7911-5194-3

治療の聲
定価 2,940
年一回刊 治療の聲 第14巻1号

特集1:統合失調症の治療課題
特集2:精神療法の危機と再生

統合失調症の治療課題とは何か? この本誌創刊以来問い続けられてきたテーマに改めて挑む。商業主義的なエビデンスの集積や、次々と新しく登場する疾患概念のために、本来、患者さんの生きる困難を第一に考えるべき本当の統合失調症の治療が衰退したと著者らは警鐘を鳴らす――統合失調症の治療は本当に進歩したのだろうか? 生物学、医療と福祉、医師-患者関係、薬物と治療抵抗性の問題など、さまざまな観点から問題を提起。また特集2では精神療法の教育に携わる第一人者らによる座談会、被災地で音楽による癒しを試みる精神科医による講演を収載。精神療法の今後の課題やあり方を考える刺激的な内容。
ISBN:978-4-7911-7718-9

今月のコラム
動機づけ面接ワークショップ 遊佐安一郎先生の2日間ワークショップ 
今月のコラム
発達障害の診療は、治療者の人生を豊かにする
きょうこころのクリニック  姜 昌勲 

児童精神科医・臨床心理士のきょうまさのり(姜昌勲)と申します。
  今回、コラム執筆の依頼を頂いたのですが、締め切りをすっかり忘れていました。催促のメールを頂き、前頭葉フル回転で執筆しているところです。

そうです、僕は大人のADHD特性を持ちます。
  やらねばならないことを締め切りギリギリになるまで先送りし続けますし、忘れ物や失くし物も多いです。何でも興味を持ち、知りたいと思ったら突き詰めます。マジックを趣味でやり出しいつの間にかマジックバーで働きもしましたし、落ち着きも無く、自分の多動性を昇華するためにトライアスロンまではじめる始末です。
  DSM-5の不注意項目、多動衝動項目ともほとんどあてはまります。
  ただ、社会適応は出来ているので、診断されることはありません。

ADHDの診断を受けている方々と、僕を分けたものは何なのでしょうか。
  それは、僕には他人から認められる特技があり(勉強だけは出来ました)、失敗体験以上の成功体験を積み重ねて来られたことだと思います。

ADHDは幼少期に診断して適切な養育を受ければ、社会適応は極めて良好な生活を送ることが出来る疾患です。
  発達障害にはうつ病などでみられる治癒という概念はそぐわないです。「疾患」から「特性」へと変化する、といったほうがわかりやすいかもしれません。

ADHD症状のある人にとって、疾患があろうと無かろうと、特性を持つことは共通しているはずです。
  ですから、診断というレッテル貼りにこだわらない、その先の具体的対応を見据えたアセスメントが必要になるわけです。

僕は自分の特性を、精神科医としてADHDの子どもたちと接している中で偶然気づくことが出来ました。自分の小さい時とおんなじやん!
  そして、精神科医・臨床心理士として体得した様々なスキルを発達特性にあてはめて用いることによって、自分の人生がどんどん豊かになっていったのです。

発達特性を持たない人にも、そのような生活向上のためのスキルは充分に応用可能です。聴覚的記憶だけに頼らずにメモなどの視覚的情報入力を用いる。一度にたくさんのことをしようとせずにスモールステップでひとつずつこなしていく。出来たことを認める。そのようないわゆる「発達障害の人に対する有効な方法」は、よく考えてみれば全ての人が生きやすくなる方法なのです。

大人の発達障害の診療を、専門医にふれば良いと思っている精神科医の先生は多いようです。事実、僕自身もそのような先生方からの紹介をたくさん受けます。発達障害診療のスキルアップは、自分の人生を豊かにすることに直結するので、ものすごくもったいないことだと思うのです。

みなさん、ぜひ、発達障害の診療、支援に踏み出してみませんか。ものすごく面白いし、何より自分の人生が豊かになります。ADHD特性を持つ精神科医・臨床心理士として、保証します!

姜 昌勲 先生の本、好評発売中

明日からできる大人のADHD診療』(姜 昌勲 著)


 きょうクリいんちょうブログ 
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