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星和書店
こころのマガジン
Vol.50 2007.3
  • 4月3日(火)〜8日(日)まで、大阪で行われる第27回日本医学会総会の医学書展示即売会会場(大阪国際会議場)に弊社がブースを出展します。学会にご来場される方々は、ぜひ弊社ブースまでお越し下さい。
  • 4月14日(土)夜7時放送のNHK教育テレビ「きらっといきる」に「 マンガ境界性人格障害&躁うつ病REMIX 」「 マンガお手軽躁うつ病講座High&Low 」著者、たなかみるさんが出演されます。
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受信しないうつ
定価1,680円
こころのりんしょうa・la・carte
季刊 こころのりんしょうa・la・carte 第26巻1号
【特集】 受診しないうつ
受診しないうつとは、以下のようなうつの症状があてはまっても、病院を受診したり、相談機関や周囲に援助を求めようとしない人をさします。「ここ2週間以上、ほとんど毎日ゆうつでしかたない。ほとんど毎日なにをやってもつまらないし、喜びを感じない。それに加えて、食欲がなく、眠れない。イライラする。体が重く、疲れやすくてしかたがない。」あなたはどうでしょうか?
★ 身体拘束・隔離の指針
日本総合病院精神医学会治療指針3
日本総合病院精神医学会
教育・研究委員会(主担当:八田耕太郎)編
身体拘束・隔離の指針
定価2,310円
身体拘束や隔離は、救急の現場や緊急事態発生時において安全確保のために実施される必要不可欠な対処法である。本書は、その手順や手続き、判断の仕方、用具の使用法ほか、その最良の実施法をわかりやすく解説した本邦初の公式指針である。精神科病床のみならず一般病床の内容も盛り込み、医療安全の視点を最大限加えた現場で真に役立つ内容。
★ 精神科急性期治療病棟
急性期からリハビリまで
前田久雄 編
精神科急性期治療病棟
定価8,190円
精神科急性期治療病棟は1996年の診療報酬改定で導入された包括病棟である。現在全国で200以上の病棟が認可され精神科急性期医療を提供しているが、どのような入院医療が提供されているのかについては不明な点も多い。本書は、大学病院では初めてこの包括病棟を取り入れた久留米大学病院の臨床・教育・研究の成果を、詳細に紹介した待望の書。

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精神科治療学
定価3,024円
月刊 精神科治療学 第22巻3号
【特集】 いま「解離の臨床」を考える I
近年,ちょっとしたきっかけで出現する一過性の退行や解離現象(“小”解離)を呈する患者が増えている,という臨床現場の印象を踏まえ,特集した。薬物療法的にも精神療法的にも取り扱いの難しい面がある解離現象へのアプローチの一助となる特集。
臨床精神薬理
定価3,045円
月刊 臨床精神薬理 第10巻4号
【特集】 抗てんかん薬による治療―新たな動向と展望
欧米における抗てんかん薬の現状を踏まえ、抗てんかん薬の薬理作用、小児期から老人期までの抗てんかん薬治療、てんかんに伴う精神症状の治療、自己免疫反応からみたてんかん予防の可能性、遺伝子研究から概観するてんかん予防の可能性まで幅広く取り上げた。
また、2006年10月に承認された新規抗てんかん薬gabapentinについても紹介した、抗てんかん薬総特集号。

不安を克服する

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地球も心身症

ここのところ異常気象が続いています。冬なのに暖かったり、雪が降らないところに雪が降ったり、雪が降るところに雪が降らなかったり。季節外れの寒波や、夏が異常に暑かったり。地球に異変が起きているのではないか、と思わせるような症状があちこちに散見されます。 地球も心身症なのでしょうね。地球の側になってみてみると、ずいぶん沢山のストレスにさらされています。からだの表面のいたるところに穴をあけられて、管を差し込まれたり、髪の毛(森林)をどんどんむしりとられたり、2酸化炭素がどんどん増えて紫外線から皮膚を守る傘(オゾン層)に穴をあけられたり。いくら我慢強い地球でも、これだけ沢山のストレスにさらされると、心身症的な反応を起こしても不思議ではありません。ストレスにさらされて私たちが熱をだすように、地球も病気で平熱を越えているのかもしれません。

エルニーニョ現象とよく言われますが、地球の軽い発熱かもしれませんね。 地球のストレス性心身症も、早期に手を打たないと、どんどん重篤化してしまうのではないでしょうか。心身症の治療となれば、こちらのテリトリーです。ストレスとなっている原因をなくすこと、原因をなくせなくてもその影響を軽減すること、あるいは、ストレスをストレスと感じないようにすること、などの方針をたてるべきでしょうか。 地球に寄生している人間は、地球が変化するとすごく困るわけです。一見、他人事のようなことでも、回りまわって、自分に降りかかってくるのですから、人間一人一人が、自分のこととして自覚できればいいのですが。

もっともっと範囲を狭くして、私たちの生活圏に絞って考えても、最近はとてもストレス問題が深刻になっています。会社にお勤めの人やセールスに来る人に、いろいろ聞いてみると、厳しいストレス状況にいるのだなあ、と思わされます。極端かもしれませんが、予算とか目標達成とかが、かなりストレッサーになっているようです。予算を立てること、あるいは、目標を立てることは、いい悪いは別にして、それ自体がストレッサーであるとはいえないと思いますが、それを達成する、となると、これがストレッサーになるのでしょう。 予算達成というのが、かなり大きなストレス原因になっているようです。あるいは結果を出す、という考え方が、ストレスになるようです。毎日、真摯に、手を抜かず、丁寧に仕事をしていって、それが評価されていく、となると、仕事も楽しくなるのでしょうが。予算達成が強く要求されると、それも予算をかなり大きく設定されると、通常のルーティーンをやっていられなくなり、何か悪巧みをしなければ、となってしまうこともあるでしょう。日課の変化、いつもと違うことをする、などは、ストレスになるようです。朝起きて夜寝る、が、朝寝て夜起きるというリズムになると、これはストレスになりますね。会社でも、悪い影響を与えるストレスを、少しでも軽減できるように、考えてもらいたいものです。

地球上の気候も、例年と同じようにならずに、例外的に異常な状態になると、大変なストレスが私たちにかかってきます。進歩的でないかもしれませんが、変化の少ない状態を継続させるということも、大事かと思われます。 

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