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星和書店

【書店フェア情報】
紀伊國屋新宿本店5F人文書・ジュンク堂書店新宿店7F人文書合同の心理学基本書フェア「きほんのき」が開催中です(5/31まで)。人文書ご担当の方が選ぶ「心理学基本書」や「心理学の専門家が選ぶ!これだけは読んでおきたい心理の基本書」などを集めた、これから心理学を学ぶ方々や、心理学に興味のある方々にはもってこいのフェアです。弊社の本も並んでいますので、ぜひ各店へお立ち寄り下さい。

こころのマガジン
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クルズス診療科(4)
基礎医学

基礎医学の範疇は膨大であり、解剖・組織学、生化学、生理学など人体の科学的、生物学的な基本原理を扱う分野のほかに、衛生学・公衆衛生学、法医学、病理学、感染症・免疫学、薬理学などの分野がある。一見、離れ離れのように見えるこれらの各分野がそれぞれ独立したものではなく、お互いに科学知識の体系として有機的に関連しあって成り立ち、全体として「基礎医学」と総称される。本書は、これら膨大な内容を、その分野で一流の専門家たちが、初歩から最近の話題までのエッセンスを抽出し、コンパクトにまとめたものである。

赤川公朗 著
定価
2,625円(本体2,500円)
四六判 並製 384頁 ISBN978-4-7911-0661-5 〔2008〕
クルズス診療科(4) 基礎医学
生き残るということ
えひめ丸沈没事故とトラウマケア
米国原潜が日本の水産高校実習船に衝突し、9名が亡くなるという衝撃の事故から、はや7年。生き残った生徒は、生還したことを喜ぶどころか、悔い、深い苦しみに襲われ続けた。重症PTSDで入院する生徒もいた。そんな彼らを、保健所、学校、病院、行政、地域住民は、長期にわたり、粘り強く支えケアした。本書は、事故発生からケアの終結まで、生還生徒の回復を中心に援助者の視点からルポルタージュ的に描写した第1部と、それを補う第2部から構成される。医療・福祉・教育などの様々な現場で、被災者や被害者、遺族の支援に携わっている全ての援助者に捧げる書。

前田正治、加藤 寛 編著
定価
2,625円(本体2,500円)
四六判 上製 300頁 ISBN978-4-7911-0660-8 〔2008〕
生き残るということ:えひめ丸沈没事故とトラウマケア
統合失調症100のQ&A
苦しみを乗り越えるために
統合失調症の患者さんやご家族、精神科医療スタッフなどに向けて読みやすく書かれたQ&A方式の解説書。厳密な科学的データに基づき統合失調症をめぐる医療環境の問題点・最新の研究を鋭く指摘する。細分されたパートごとに統合失調症の症状と経過、他の疾患との相違、発症の原因ならびに薬物乱用や暴力・自殺などのハイリスクな問題、スティグマほか倫理的な事柄についても言及する。著者が女性ならではの視点が随所に見られ、女性特有の問題を取り上げているのも特徴。統合失調症を正しく理解するための必読書。

リン・E・デリシ 著
功刀 浩、堀 弘明 訳
定価
1,890円(本体1,800円)
四六判 並製 272頁 ISBN 978-4-7911-0658-5 〔2008〕
統合失調症100のQ&A
パニック障害 100のQ&A

作家・脚本家としても名高い精神科医が、パニック障害に関する100のユニークな質問にわかりやすく、そして読み物としてのおもしろさを加味しつつ答えている。パニック障害とは? どのように戦えばよいのか? どんな治療が必要なのか? 治療に関する的確な解説で、患者さんをはじめ一般読者にパニック障害の真実を伝える解説書。

キャロル・W・バーマン 著
郭 哲次 監訳 東 柚羽貴 訳
定価
1,890円(本体1,800円)
四六判 並製 244頁 ISBN 978-4-7911-0657-8 〔2008〕
パニック障害 100のQ&A
  雑誌の最新号 next
精神科治療学
定価3,024円
月刊 精神科治療学 第23巻4号
【特集】 完全寛解に至らないうつ病とパニック障害―あと一押しの治療的工夫― II
日常臨床でよく経験されるうつ病とパニック障害は,比較的早く治療の手ごたえを感じる症例が多いが,「もうひとつのところ」で足踏みしてしまい,寛解に至らない症例もまた多く経験する。この特集では,なかなか寛解に至らないうつ病とパニック障害への「あと一押し」の治療的工夫を幅広く扱った。
臨床精神薬理
定価3,045円
月刊 臨床精神薬理 第11巻5号
【特集】 Blonanserinへの期待
DSA(ドパミン・セロトニン アンタゴニスト) という新しい特徴をもつわが国発の新規抗精神病薬blonanserinの基礎薬理、臨床試験、急性期患者への可能性、作用特性や副作用などすべてを紹介し、今後第一選択薬となる可能性も追究する。合わせて座談会や等価換算、原著など、関連10論文を一挙掲載。
	 精神科臨床サービス
定価2,310円
季刊 精神科臨床サービス 第8巻2号
【特集】 ライフステージに応じたサービスを考える
精神疾患をもつ人のニーズに柔軟に対応した質の高いサービスを提供するためには、ライフステージを十分に意識した支援が不可欠である。 各疾患に対する支援の内容は、それぞれのライフステージによって様々に変化させていく必要がある。本号では、一般的な成長や加齢という時間軸だけの区切りではなく、社会場面やジェンダーも考慮した様々なライフステージにおいて、精神科サービスに求められるものについて考察した。

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当社の出版基準

4月は、新年度、夢ふくらませて入社式に向かう人たちに出会います。分かるんですね、新入社員だというのが。同じような背広を着ていても、何となく新人の匂いがするんです。4月は、会社の経理部にとっては、一年で一番忙しい月かもしれません。4月が新年度の会社は、3月が年度末で決算の月です。4月は、決算の処理でてんやわんや、というのが毎年繰り返されます。  当社も一応会社ですので、決算があります。こんな小さな会社ですのに、大会社と同じく3月末が決算です。何とか、今回もつぶれないですんだようです。いやいや、ある程度、利益がでたようで、税金などもお支払いさせていただけるようです。ようです、なんて、ずいぶんあいまいですが、当社では社長も経営的な数字にとてもうといのです。

いつも銀行にお勤めの人たちには、あきれられるのですが、当社には、予算と言う考えが全くありません。1年に何冊くらい本を出される予定なんですか、今期の売上げは、昨年と比較するといかがですか、などの質問を銀行の支店長や取引先の方々からよく受けます。これらの質問には、決まって次のように答えます。「そういう計画は、あまりないんですよ。経営計画というのもないし。目標とか、あまり立てないんですね。今月の予算、とか出版売上げ計画、なんてたてると、すごいストレスになりますよ。それを達成しようとして、いい加減な状態でも出版してみたり、計画に追われてストレスが大きくなるでしょ。ストレスが大きくなると、人間、緊張するんですよ。いわゆる、交感神経がいつも働いていて、血管も緊張していて、血液の流れも悪く、心臓に負担がかかって、脳の働きも良くなくなるんですね。だから、当社では、出来るだけ交感神経を刺激しないように、出来れば副交感神経がはたらいて、リラックスできるように、予算なんて立てないんですよ。仕事をしないと言うことではないんですよ。読者のためにいい本を作ろうと、一生懸命仕事はしますよ。いい本を作るために、好きな仕事を一生懸命やるのは、ストレスにならないんです」というようなお話をし、それをきっかけに、ストレスの話や、うつ病の話などメンタルヘルスの話をさせていただくことにしています。

実際、当社では、今期や今月の予算、売上げ計画、などというものが全くありません。今月は、いくら売れた、ということも経理部長以外、把握しておりません。社長も知らないのですから。売上げとか予算とかの会議も皆無です。  そんなんじゃ、つぶれてしまうよ、と思われるでしょうが、これがしぶとく生き抜いているんですね。悲観論の楽観論とでもいうのでしょうか、損がでても、そのくらいの損なら大丈夫、と開き直っています。他社では、出版計画を立てるとき、どのくらいの定価をつけて、どのくらいが売れて、利益がどのくらい、と計算するようです。そこで、損が出そうだとなると、いい本の計画でも流れてしまうようです。基本的に、本を出すことが、儲けること、利益が出ること、という普通の企業のような考え方をする出版社が多いようです。

当社では、先生方がご出版したい企画がある場合、この学問分野にとって必要であり価値があると考えられる場合、できるだけ出版する方向で考えます。もし売れなくて損がでるとすると、どのくらいの損がでるだろうか。全く売れなくて、どのくらいの損なのか。ここまでは、どちらかというと慎重論や悲観論的ですが、次にこう考えます。そのくらいの損ならば、星和書店がつぶれることはないだろう。それなら、Go! となります。ここがすごく楽観論的です。もしその想定される損が大きすぎ、星和書店で負担できる限度を超えている場合は、出版を断念することがあります。

来月、「幸せをよぶ法則――楽観性のポジティブ心理学」という新刊を出版します。これをよんで、ぜひ、悲観論をぶち破っていただきたいと思います。

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