アルツハイマー病の歴史、基礎、臨床のすべてを網羅。 第一線の研究者・医師130名により、現時点におけるアルツハイマー病研究の成果 がこの一冊に集結しました。関係者必読の書。
編集 「脳の科学」編集委員会 B5判 並製 400頁
第1章 アルツハイマー病とは 1 アルツハイマー病とは |
松下正明 |
第2章 アルツハイマー病の疫学 1 アルツハイマー型痴呆症の疫学 |
涌谷陽介、浦上克哉、足立茂樹 他 |
第3章 遺伝性アルツハイマー病 1 オーバービューとアミロイド前駆体蛋白遺伝子変異による 家族性アルツハイマー病 2 プレセニリンの変異によるアルツハイマー病 |
田平 武 岩坪 威 |
第4章 アルツハイマー病の危険因子 1 遺伝的危険因子 1-1 アポリポ蛋白Eとその受容体 1-2 アポリポ蛋白Eの脳内機能-脳アミロイドの沈着制御- 1-3 プレセニリン1、α1アンチキモトリプシン、 ブチリルコリンエステラーゼ、α2マクログロブリン 2 環境性危険因子 2-1 環境性危険因子一般 2-1 アルツハイマー病の危険因子:頭部外傷 2-3 アルツハイマー病と食事因子 |
本井ゆみ子、池田和彦 富山貴美、森 啓 袖山信幸 朝田・隆 池田修一 植木・彰 |
第5章 アルツハイマー病の神経病理 1 アルツハイマー病の神経病理 2 老人斑とAβの病理 3 神経原線維変化、ニューロピル・スレッド、PHFの病理 4 白質病変 5 血管病変 ―動脈硬化・アミロイドーシス― |
水谷俊雄 山口晴保 有馬邦正 冨本秀和、秋口一郎 田中順一、高橋純子 |
第6章 アルツハイマー病の発症機序 1 アルツハイマー病研究の流れと展望 2 APPの発現様式と生理機能 3 Aβ産生・代謝・蓄積のメカニズム 4 タウの発現様式と生理機能 5 タウの異常と神経原線維変化の形成機序 6 神経細胞死のメカニズム 7 アポリポ蛋白Eの役割 8 酸化ストレス 9 ミトコンドリア障害 10 Advanced glycation end products(AGE)とアルツハイマー病 11 免疫・炎症反応 12 アルミニウムと微量金属 |
山崎恆夫、井原康夫 柳澤 勝彦 高木淑江、岩田修永、西道隆臣 長谷川成人 田中稔久、武田雅俊 高島明彦 道川・誠 田中・真、宗宮・真 紙野晃人、太田成男 木村武実、城野匡、堀内正公 他 秋山治彦 黒田洋一郎、川原正博 |
第7章 アルツハイマー病の動物モデル 1 トランスジェニックマウス 2 老齢動物特に霊長類脳の加齢変化 |
東海林幹夫 中村紳一朗、吉川泰弘 |
第8章 アルツハイマー病の臨床 1 臨床症候 2 アルツハイマー病の自然経過と予後、平均余命 |
武田雅俊、篠崎和弘、西川隆 松原美穂、山縣英久、野村拓夫 他 |
第9章 アルツハイマー病の臨床検査と診断への応用 1 髄液・血液検査 2 点眼テスト 3 アルツハイマー病の神経画像 4 電気生理学的検査 |
玉岡 晃 青木 繁 林拓也、生天目英比古、勝見幸則 他 中村昭範、加知輝彦、堀部賢太郎 他 |
第10章 アルツハイマー病の診断と鑑別 診断 1 痴呆の定義 2 痴呆の診断基準と評価スケール 3 アルツハイマー病の診断基準と臨床診断 4 アルツハイマー病の病理診断と基準 5 鑑別診断 5-1 鑑別診断1 ―意識障害、仮性痴呆(うつ病)― 5-2 鑑別診断2 ―治療可能な痴呆、血管性痴呆、 変性疾患に伴う痴呆― |
三好功峰 今井幸充、北村世都 中村重信 天野直二 一瀬邦弘、竹林宏、益冨一郎 他 松本禎之 |
第11章 アルツハイマー病の薬物治療 1 コリン系賦活薬と抗炎症薬など 2 アルツハイマー病の病態と塩酸ドネペジル治療 3 脳代謝賦活・脳循環改善薬 4 周辺症状の治療 |
山口登、青葉安里、諸川由実代 荒井啓行 平井俊策 大友英一 |
第12章 アルツハイマー病(痴呆症)患者のケア 1 痴呆患者のケアの基本 2 アルツハイマー型痴呆の症状の特徴と在宅ケア 3 精神保健福祉法との関連 4 社会的施設・制度の利用 5 介護保険制度への対応 |
五島シズ 高崎絹子 小林暉佳 杉澤秀博 遠藤英俊、三浦久幸、浅井俊亘 他 |
第13章 正常加齢とアルツハイマー病の関連疾患 1 正常老化における知的機能低下と脳病理 2 ダウン症候群の早発痴呆 3 アミロイドアンギオパシー 4 血管性痴呆 5 正常圧水頭症 6 びまん性レビー小体病 7 ピック病 8 神経原線維変化のみを呈する痴呆症 9 タウ蛋白異常からみた皮質基底核変性症 10 進行性核上性麻痺 11 嗜銀性顆粒痴呆症 12 第17番染色体連鎖前頭側頭型痴呆・パーキンソニズム 13 痴呆を伴う筋萎縮性側索硬化症 14 紀伊半島におけるパーキンソニズム、痴呆、 筋萎縮性側索硬化症複合 15 ハンチントン病 16 クロイツフェルト・ヤコブ病 17 Gerstmann‐Straussler‐Scheinker病 |
村山繁雄 高嶋幸男、元永耕三、斉藤義明 他 伊藤嘉憲、山田正仁 高橋・智、岡本牧子、東儀英夫 間瀬光人、山田和雄、上田行彦 他 小阪憲司 土谷邦秋 田辺康之、石津秀樹、黒田重利 池田研二 三明裕知、水澤英洋 山崎峰雄 高松淳一 中野今治 葛原茂樹 後藤・順 川島敏郎、堂浦克美 山田正仁 |
第14章 各種サービスとその利用方法の一覧 1 自治体窓口 2 老人性痴呆疾患センター 3 老人性痴呆疾患治療病棟および老人性痴呆疾患療病棟 4 団体 4-1 呆け老人をかかえる家族の会 4-2 社団法人全国老人保健施設協会 |