北村聡一郎，須原哲也：精神疾患のPET研究．精神科治療学，30（1）；25-30，2015．

図1　うつ病における脳内ネットワークの機能障害

抑うつ状態においては線条体におけるドパミン神経系の受容体結合能の低下、および前頭葉との機能結合の亢進に関連があるとされ、線条体−前頭葉ネットワークの過剰活動の関係が示唆される（Yamada et al., 2013²⁷）より改変）。

図2　アルツハイマー型認知症におけるPETイメージング

アルツハイマー型認知症は側頭葉内側部（図中黄枠内）を中心とした萎縮性変化を呈するが、同部位への［¹¹C］PBB3でのタウイメージングでの集積を認め（図左）、一方で、［¹¹C］PIBでのアミロイドイメージングでの集積はあまり認められず（図右）、［¹¹C］PBB3のタウ蛋白病変への集積を示唆する。

精神科治療学，30（1）；のp.28に掲載