A:神経原線維変化のステージ分類1)
B:老人斑(Amyloid plaque)のステージ分類1)
C:Gallyas Braak(GB)染色による神経原線維変化
D:AT8染色による神経原線維変化
E:Aβ染色による古典的老人斑(中央に芯がある老人斑)とびまん性老人斑
F・G:presenilin1遺伝子変異(G384A)保有症例にみられる老人斑。30代で痙性対麻痺で発症し,重度の認知症を認めた症例2)であり,大脳新皮質においてcotton wool plaque(エオジン好性,銀染色陽性に染まる芯を欠いた巨大な老人斑)がみられる〔F:ヘマトキシリンエオジン(HE)染色,G:Methenamine銀染色〕。
Scale Bar:C・D 10μm,E-G 50μm
1)Braak, H. and Braak, E.: Neuropathological staging of Alzheimer-related changes. Acta Neuropathol., 82(4); 239-259, 1991.
2)大島健一, 土谷邦秋, 入谷修司ほか:痙性対麻痺とcotton wool plaquesを呈したpresenilin 1遺伝子変異(G384A)を伴う若年発症家族性アルツハイマー病の1剖検例.Dementia Japan,18(1);64-72,2004.
C-Eの画像は筆者(河上)撮影の初出。
F・Gの画像は本稿のために新たに池田研二先生(東京都医学総合研究所 認知症プロジェクト)より筆者(河上)へ提供されたもの。