不眠症の歴史は古く、その治療の歴史も古い。いつの時代も、夜眠れないことの苦しみは大きく、時代の変遷とともに社会構造の複雑化が進み、不眠の苦しみはより深くなっている。不断に不眠に悩む人達は増加の一途をたどり、適切な治療を求めている。
(発刊にあたって)より
北里大学名誉教授 村崎光邦
編集 「臨床精神薬理」編集委員会 B5判 184頁
ISBN:978-4-7911-5042-7
発刊にあたって | 村崎光邦 |
第1部 不眠症の適切な治療 展望 睡眠薬開発の歴史と展望 | 村崎光邦 |
不眠症の適切な治療 不眠の疫学的調査から | 内村直尚、小鳥居湛 |
不眠症の原因をめぐって | 大熊輝雄 |
不眠の病態と社会生活への影響 | 伊藤 洋 |
不眠症の自律訓練法の適応 | 中島節夫 |
不眠症の薬物療法とその位置づけ | 井澤志名野 |
高齢者における不眠症の治療 | 杉山健志、石郷岡純 |
第2部 睡眠薬の紹介 睡眠薬の紹介 | 竹内 尚子 |
第3部 新しい睡眠薬 zolpidem
Zolpidem ――開発の経緯と薬理プロフィール | Pascal G. George 白川清治 |
欧米におけるzolpidemの臨床成績 ――その10年間の概括 | Lavoisy, J., Klausner, J. (監訳/菅野 道) |
Zolpidemの単回投与における早期効果と残遺効果 ――Zopiclone,triazolam,nitrazepam およびplaceboとの比較試験から | 内海光朝 |
Zolpidemの臨床的検討 ――Zopicloneを対照薬とした二重盲検群間比較試験 | 筒井末春 |
新薬紹介 Zolpidemの基礎と臨床 | 村崎 光邦 |
第4部 海外の動向 睡眠と健康:睡眠障害管理の改善アプローチ | Costa E Silva, J. A., 中根 允文 (監訳/太田 龍朗) |