《今回の特集:こころのお薬》
精神科薬物治療を正しく理解するためには、薬理作用のみならず、薬物動態、相互作用などについての基礎的な理解と知識が必要となります。本特集では、実際の薬物治療における問題点や疑問に対してQ&Aでわかりやすくお答えいたします。また、こころの薬のうち、第二世代抗精神病薬と新規抗うつ薬であるSSRI、SNRIの薬理作用と使用方法、飲み合わせの問題や、今後開発が期待される抗精神病薬についてわかりやすく解説いたします。
ISBN:978-4-7911-6051-8
【特集】 こころのお薬 |
Q1 | 精神科のお薬のことを向精神薬というのですか? それには,どのようなものがありますか? |
Q2 | 向精神薬と抗精神病薬は,違うものですか? |
Q3 | 第一世代抗精神病薬とは何ですか? またこれをなぜ定型というのでしょうか? |
Q4 | 第二世代抗精神病薬とは何ですか? またこれをなぜ非定型というのでしょうか? |
Q5 | SSRIという略語をよく見かけるのですが,これは何ですか? |
Q6 | SNRIは,SSRIとはどのように違うのでしょうか? |
Q7 | アメリカなどでは,プロザックを飲まないと地下鉄に乗れない,などというジョークがあるのですが,病気でない人が向精神薬を飲むと,どんな感じになるのでしょうか? |
Q8 | 同じ病気の診断がついているのに,同じ薬が効く人と効かない人がいるのは,なぜですか? |
Q9 | 心の持ち方で薬の効果も変わるといわれますが,偽薬のほうが本当の薬より効くということもありますか? |
Q10 | 薬が効かないというのは,診断が間違っているのではないですか? |
Q11 | ある病気の原因が1つならば,それに効く薬があるのでしょうが,原因がはっきりせずいくつかあるときは,やはりいろいろ薬を飲んだほうがいいのでしょうか? |
Q12 | 薬は,入ってくる刺激を和らげる効果がある,という説明がありますが,直接の作用ではなく,間接的な作用があるということでしょうか? |
Q13 | 新しい抗精神病薬の良い点,際立っている効果は何ですか? |
Q14 | SDAとは,何のことでしょうか? |
Q15 | MARTAという言葉をよく聞きますが,何のことでしょうか? また誰が言い出したことなのでしょうか? |
Q16 | セロトニンについて説明してください。どのようなものなのでしょうか? |
Q17 | ドパミンを遮断するということは,どういう意味なのでしょうか? 遮断した証拠はどのようにわかるのでしょうか? |
Q18 | セロトニンやドパミンを遮断すると,どういう効果が現れるのでしょうか? |
Q19 | 抗精神病薬は統合失調症を治すのですか? あるいは症状を抑える薬なのでしょうか? |
Q20 | たくさん抗精神病薬がありますが,医師が薬を処方するとき,それぞれの違いについて考慮してから薬を選択しているのでしょうか? |
Q21 | 同じ薬でも,錠剤と液剤,デポ剤など,形の違うものがありますが,なぜですか? |
Q22 | 日本では,デポ剤があまり普及していませんが,なぜでしょうか? |
Q23 | 薬物の作用が効果的ならば,嫌がっている人にジュースなどに混ぜて飲ませても効くはずだと思うのですが。 |
Q24 | うつ病に効く薬には,どのようなものがあるのでしょうか? |
Q25 | 抗うつ薬には,昔から使われている薬と最近認可された薬がありますが,やはり新しい方が効き目があるということですか? |
Q26 | 昔からの薬の方が優れている部分はありますか? |
Q27 | 気分調整薬と抗うつ薬は違いますか? |
Q28 | 抗うつ薬はうつのみに効くのでしょうか? 他の病気で気分が落ち込んだときも飲んでいいのでしょうか? |
Q29 | 躁状態のときも,抗うつ薬は効きますか? あるいは,抗うつ薬をやめて,躁病の薬を飲みますか? |
Q30 | SSRIでは,選択的にセロトニンの再取り込みが阻害される,と説明されていますが,実際にはそれは目にみえる,あるいは,証明されているものでしょうか? |
Q31 | SSRIと自殺との関連について分かっていることを教えてください。 |
Q32 | 抗うつ薬は神経伝達物質のアンバランスを薬で治すといわれていますが,治るということは科学的に証明されているのでしょうか? |
Q33 | 抗うつ薬であるSSRIが,不安障害やパニック障害にも用いられていますが,それらの病気のメカニズムは同じなのですか? |
Q34 | 抗うつ薬の適応拡大が盛んにされていますが,それぞれの障害に特異的に効く薬を処理した方がよいのではないでしょうか? |
Q35 | 抗うつ薬は盛んに適応拡大されていますが,何にでも効くといわれる薬はどれにもあまり効かないのではないですか? |
Q36 | 1つの薬が1つの作用を持つとすると,症状がいくつかある場合には,いくつもの薬を飲まなければならないのでしょうか? |
Q37 | 単剤治療が好ましいといわれますが,いろいろな症状を単剤で治療できるのですか? |
Q38 | 多剤併用は,本当によくないのでしょうか? 効果的な面もあるのでしょうか? |
Q39 | 副作用には,どのようなものがあるのでしょうか? |
Q40 | どんな細かな副作用でもそのたびに医師に訴えてもいいのでしょうか? |
Q41 | どうして薬には一般名と商品名があるのですか? 一般名を商品名にしてはいけないのでしょうか? |
Q42 | 薬が認可されるまでには,どのようなステップが踏まれているのでしょうか? |
Q43 | 薬の開発には,かなりの費用と時間がかかるといわれていますが,どのように薬をつくりだすのですか? |
Q44 | 他の薬を処方してほしいと医師にお願いしてもいいのでしょうか? |
Q45 | 希望する薬を処方してもらえないときは,どうすればいいのでしょうか? |
Q46 | 医師からいい薬だからと言われて飲んで効かないとき,効かないと言っても医師は気分を損ねないでしょうか? |
Q47 | 薬によって値段が違うようですが,どの程度違うのでしょうか? どのように薬の薬価が決まるのでしょうか? |
Q48 | 毎月の薬代が負担になるので,もう少し安い薬を出してほしいとき,どうすればいいでしょうか? |
Q49 | ジェネリックを勧められるのですが,どうも心配です。 |
Q50 | 院内処方ですと,処方できる薬剤が限られるようですが,院外処方をリクエストしてもいいのですか? |
【連載】 |
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