《今回の特集:精神科診断の新しい流れ:病名だけが診断ではない?》
精神科医療の診断は病名だけにとどまらず、パーソナリティ、ストレス、精神疾患などの総合的見方が重要なポイントとなってくる。第1部Q&Aでは、これまでの精神科診断の変遷、評価法の発展、DSMやICDの基本、治療への応用などついて分かりやすく解説。第2部では、身近な具体的なケースを見ながら、うつ病概念、パーソナリティ理論、生活史の測定方法、遺伝・環境要因などについて検討し、診断法の新しい流れを展望する。
ISBN:978-4-7911-6056-3
【特集】 精神科診断の新しい流れ:病名だけが診断ではない? |
Q1 | 精神科を受診したら,うつ病と診断されました。うつ病とは,どんな病気でしょうか? |
Q2 | うつ病と診断されたら,どのような治療を受けたらいいのでしょうか? |
Q3 | うつ病と診断されたら,自殺の危険性を考慮すべきでしょうか? |
Q4 | 気分障害とうつ病とは,同じことでしょうか? |
Q5 | うつ病と躁うつ病とは,まったく異なる疾患なのでしょうか? |
Q6 | 最初はうつ病と診断されていたのですが,後に境界性パーソナリティ障害と診断されました。診断が変わることはあるのですか? |
Q7 | どういう場合に,境界性パーソナリティ障害と診断されるのでしょうか? |
Q8 | リストカットがないから境界性パーソナリティ障害ではないと先生に言われましたが,リストカットが診断の決め手になるのでしょうか? |
Q9 | 境界性人格障害と言ったり,境界性パーソナリティ障害と言ったりされますが,この違いは何でしょうか? |
Q10 | 境界性パーソナリティ障害という診断がついたのですが,治療法はあるのでしょうか? 治るのでしょうか? |
Q11 | 統合失調症の診断は,どのような場合につけられるのでしょうか? |
Q12 | 統合失調症と間違われやすい疾患には,どのようなものがあるでしょうか? |
Q13 | 統合失調症といっても,いろいろな症状があるでしょうが,それらがすべて統合失調症という1つの疾患名の診断になるのでしょうか? |
Q14 | 診断とは,病名をつけることでしょうか? |
Q15 | 精神科では,診断は何に基づいてなされるのでしょうか? 決まった診断基準があるのでしょうか? |
Q16 | 診断基準には,何種類かあるのですか? |
Q17 | 日本には,日本独自の診断基準はあったのでしょうか? |
Q18 | 現在日本では,どの診断基準に基づいて診断がなされているのでしょうか? |
Q19 | ICDとは何ですか? DSMとは何ですか? |
Q20 | ICDやDSMなどが作られる前には,どのように診断がなされていたのでしょうか? 国によって違うでしょうが。 |
Q21 | 同じ患者さんを診ても,治療施設によって医師によって診断が違うということは多々あるのでしょうか? |
Q22 | 日本ではどのような診断分類が用いられていたのでしょうか? いわゆる「従来診断」とはどのようなものなのですか? |
Q23 | DSMを用いれば診断の一致率は改善するのですか? |
Q24 | DSMは,操作的診断といわれますが,操作的とはどのような意味なのでしょうか? |
Q25 | 精神科診断は面接で行われます。これは通常の医療面接とは異なるのでしょうか? |
Q26 | 診断と治療とは,結びついているのでしょうか? |
Q27 | DSMは多軸診断といわれますが,多軸とはどういうことなのでしょうか? |
Q28 | 症状からいくつかの診断が考えられる場合,症状に対して治療的かかわりがなされるのでしょうか? |
Q29 | 病前性格やパーソナリティは,診断するうえで重要な要素でしょうか? |
Q30 | 精神医学でパーソナリティはどう定義するのですか? |
Q31 | パーソナリティの分類はいろいろあるようですが,現在はどのように分類されているのでしょうか? |
Q32 | DSMのパーソナリティ障害とパーソナリティ研究はどのような関係にあるのでしょうか? |
Q33 | DSM・Ⅳなどの診断は,問診によって行われるので,科学的根拠が薄いという批判もありますが。 |
Q34 | 操作的診断基準で診断する際に使用する構造化面接とはどのようなものですか? |
Q35 | 構造化面接を習得するにはどうすればよいのでしょうか? |
Q36 | 面接で正確な診断をする工夫を教えてください。 |
Q37 | DSMの5つの軸は,それぞれ関連を持っているのですか? 治療的に有意な関係があるのでしょうか? |
Q38 | 何をもって異常と正常というのですか? |
Q39 | では精神症状は異常なのですか? |
Q40 | 性同一性障害はなぜ病気なのですか? |
Q41 | 人生上の悩みを訴えて来院する患者さんにも,診断をつけるのでしょうか? 悩み相談はどうでしょう? 診断がなされなければ,治療は行われないのでしょうか? |
Q42 | うつ病だと訴えて会社を休もうとする人もいるようですが,本当に病気かどうか診断するコツを教えてください。誤診や詐病などに対して,脳科学に基づく客観的な方法で診断できるでしょうか? |
Q43 | 例えばうつ病と判断できる多くの人々は統合失調症と判断できる人とは別の人々ではないですか? |
Q44 | ひとつの疾患の中にいくつかの症候群があるのでしょうか? |
Q45 | パーソナリティ障害と精神疾患のコモービディティはあるのでしょうか? |
Q46 | こうしてみると一体,個々の精神疾患という概念はどのように規定すればよいのでしょう? 今後の精神科診断はどうなってゆくのでしょう? |
Q47 | 診断をするうえで役立つバイオロジカルマーカーはありますか? |
Q48 | 脳画像,PETなどで診断がつくようになってきたのでしょうか? |
Q49 | 近赤外線スペクトロスコピー装置が注目されていますが,この装置はどのようなものなのでしょうか? 診断をするうえで役立つものでしょうか? |
Q50 | 脳科学の進歩に伴って,診断が大きく変化してくる可能性はありますか? |
〈対談〉精神科診断の新たな枠組み
【連載】 |
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