季刊
精神科臨床サービス 第09巻02号
2009年04月
《今回の特集:本人の「思い」を実現する就労支援》
精神障害をもつ人たちの「働きたい!」を実現するために,医療,福祉,労働行政,企業から最新の情報と効果的な援助技術を結集した,就労支援の最前線!
精神障害をもつ人が働くことの意義と考え方,押さえておきたい制度や機関の知識,就労までのプロセスに沿った基本技術,各現場で工夫された「あの手・この手」まで,働くことに対するご本人の多様な思いを支援するためのヒントが満載。
ISBN:978-4-7911-7134-7
第1章 総論:精神障害をもつ人が働くことの意義
- 当事者にとっての働く意義と就労支援
相澤欽一
- 専門職から見た就労支援の意義
江畑敬介
- 中小企業における精神障害者雇用の取り組み―会社と地域の実践から
大場俊孝
第2章 就労支援の基本的な考え方
- 本人が望む就労を実現するには何が必要か
大島 巌
- 障害特性と就労支援―認知機能障害に焦点をあてて
植田俊幸,池澤 聰,中込和幸
- 精神障害者の雇用支援施策について
吉澤 純
第3章 就労支援の基本的な技術
《(1)就労支援プロセス全般》
- 就業支援プロセスと支援の展開で活用する基本的技術
倉知延章
《(2)関係づくり,アセスメント,就労支援計画,就労準備》
- 動機付けを高めるためのアプローチ
香田真希子
- ストレングスモデルに基づくアセスメントと就労支援計画
久永文恵
- 就労準備性への働きかけ―共生社会の実現を目指して
八木原律子
《(3)職場開拓,職場定着支援》
- 職場開拓と職場定着支援―精神障害をもつ方の一般就労を実現するために
北岡祐子
- 短時間就労
津田祥子
- クローズ求職者との就労への取り組み
池田真砂子
《(4)職場継続支援》
- ピアサポートによる就労継続支援―JHC 板橋会の実践
世良洋子,佐藤優子,清家政江
- 生活支援・保健医療支援との連携―躁状態で入退院を繰り返していた人の,
農作業訓練を通じて就労につながった事例
伊藤泰治
- リカバリーを目指した病院と地域のコラボレーション
中原さとみ,飯野雄治
第4章 さまざまな現場での就労支援の実際
《(1)医療機関における実践》
- 精神科デイケア
山崎修道,浅井久栄
- 精神科デイケアから就労への道―期間限定援助付き就労の試み
三家英明
- 精神科診療所からの就労支援
田川精二
《(2)地域における実践》
- 就労移行支援事業
越川睦美
- 棕櫚亭報告―精神障害者の就労支援
天野聖子
- やおき福祉会の取り組み
北山守典
- ACTにおけるIPS
西尾雅明
第5章 知っておくと役に立つ就労支援の機関と制度
- 労働行政(ハローワーク)における障害者の雇用促進と法定雇用率制度
―障害者の雇用促進をめざして
加納 正,澤田 彩
- 職場定着支援制度―トライアル雇用,特定求職者,職場適応訓練,ほか
野中由彦
- 地域障害者職業センターの行う精神障害者総合雇用支援
山科正寿
- 就業・生活支援センター
杉田 明
- 職業能力開発校の概要と利用の仕方
井上裕夫,川村浩樹
- ジョブコーチ
小川 浩
- 援助付き教育
八重田淳
連載
- あるソーシャルワーカーの歩んだ道
第2回サイコドラマに魅せられて
前田ケイ