季刊
精神科臨床サービス 第14巻03号
2014年8月
《今月の特集:成人の発達障害を支援する I》
今、再び、発達障害について学ぶ。実りある支援をするために。現在、成人の発達障害が疑われるケースが急速に増えてきている。しかし、発達障害の患者を積極的に受け入れる医療機関はまだ少ない。社会の発達障害に対する理解を得る活動とともに、発達障害者の支援ができる専門家を増やしていくことが現実的課題となっている。本特集では、巻頭座談会を皮切りに、2号にわたって、成人の発達障害に対する診断やアセスメントの基本や、脳科学、薬物療法などの最新知見、ケースワーク的支援、デイケアにおけるコミュニケーショントレーニングなどのさまざまな実践的な取り組みを紹介する。
ISBN:978-4-7911-7155-2
- 特集にあたって
窪田 彰
- 座談会 成人の発達障害者支援の現状と課題
加藤進昌,石橋悦子,日詰正文,窪田 彰
- いまさら聞けない発達障害
米田衆介
- なぜアスペルガーが消えたのか
大西雄一,三上克央,松本英夫
- なぜ社会生活が困難になるのか:発達障害についての脳科学
千住 淳
- 発達障害の特徴だけを持つ成人の思いと生活について
田中康雄
- 成人期の発達障害ケースに対するネットワーク支援とそのために必要な告知・説明にいて
近藤直司,高屋敷大助
- 発達障害の診断と特性アセスメント,そして相談支援への展開
高木一江
- 読み書きの障害
北 洋輔,稲垣真澄
- 発達障害と併存障害:自閉スペクトラム症の成人例を中心に
安藤久美子,岡田幸之
- おとなの発達障害の心理アセスメントと診療の実際
橋本大彦
- 成人期発達障害に対する薬物療法
山田佐登留
- 発達性ディスレクシアの眼から見た医療及び福祉とチャレンジド:当事者主体と当事者性の学融へ
髙村孝子
連載
- のぞえ便り(1) わが国における「力動的チーム医療」の展開とさらなる発展:「病院作り」から「街づくり」へ
堀川公平
- 「届かぬ声を,伝えたい」第1回 「守る」とは,どういうこと?
夏苅郁子