季刊
精神科臨床サービス 第14巻04号
2014年11月
《今月の特集:成人の発達障害を支援するII》
今、再び、発達障害について学ぶ。実りある支援をするために。現在、成人の発達障害が疑われるケースが急速に増えてきている。しかし、発達障害の患者を積極的に受け入れる医療機関はまだ少ない。社会の発達障害に対する理解を得る活動とともに、発達障害者の支援ができる専門家を増やしていくことが現実的課題となっている。特集IIでは、成人の発達障害に対する支援や対応の仕方を具体的なアイデアやヒントにそって分かりやすく解説。発達障害の人との付き合い方、就学や職業生活における工夫、外来治療の進め方、デイケアトレーニングの試み、発達障害支援センターの上手な利用方法など役立つ情報が満載。
ISBN:978-4-7911-7156-9
- おとなの発達障害の人との付き合い方
本田秀夫
- 大人の発達障害と犯罪,触法行為
安藤久美子,岡田幸之
- 大人の発達障害の就労問題,職業生活上の支援
梅永雄二
- 修学と就労支援:学生相談とクリニックの連携
福田真也
- 発達障害のある人の相談支援の実際:福祉支援の立場から
石橋悦子
- 精神科外来での診断と支援
今村 明
- 成人期発達障害専門デイケアの取り組み
五十嵐美紀ほか
- 発達障害者支援センターと上手にコラボレーションする
加藤 潔
- 発達障害×働く×強みを活かす:企業の立場から就労支援を実施する
藤 恭子
- 事例検討:統合失調症と発達障害との鑑別が困難であった事例
初瀬記史,桑原 斉,大嶋正浩
- 当事者・家族の声:発達障害当事者として考える,コミュニケーションの重要性
ウイ・クアン・ロン
■ 今さら聞けないこの言葉
- 発達障害の障害年金
井坂武史
- 光トポグラフィー検査(NIRS)
福田正人
- ドパミン過感受性精神病
伊豫雅臣
■ 連 載
- のぞえ便り②
「力動精神医学的チーム医療」と「伝統精神医学的チーム医療」:この似て非なるもの
堀川公平
- 「届かぬ声を,伝えたい」第2回
政策転換の嵐の中で:置き去りにされた,大切なこと
夏苅郁子