季刊
精神科臨床サービス 第15巻02号
2015年5月
《今月の特集:明日からできる強迫症/強迫性障害の診療 II》
強迫性障害(OCD)を理解し、上手に治療する——。前号に引き続き、OCDの支援の正しいあり方についてわかりやすく解説。臨床現場や社会生活の場面で、 強迫症状に困っている人や、対応に困難を感じている専門家に向けて「明日から役立つ」OCD支援の実践方法を紹介する。困った患者さんはどこに相談に行けばよいのか? 実際の診察の流れはどのようなものか?外来面接のあり方・病棟での対応法、薬物療法や認知行動療法の効果的な活用法など、OCD支援に必要な具体的情報が満載。
ISBN:978-4-7911-7158-3
【特集】 明日からできる強迫症/強迫性障害の診療 II
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- 強迫性障害患者の受診に至る経路,動機,きっかけ
飯倉康郎
- 一般外来における診療の実際 初診/再診/診察のコツ─面接の進め方を中心に─
宍倉久里江
- 一般精神科での治療─併存症を考慮した治療について─
多田幸司
- 強迫性障害の看護の基本
出山義洋,佐藤恵美子
- 強迫症にとっての自助グループの意義
岡嶋美代,原井宏明,竹嶋怜子
- 外来における強迫症/強迫性障害に対するカウンセリング─森田療法の立場から─
久保田幹子
- 強迫性障害の生徒を学校全体で支えるために
唐木美喜子
- 大丈夫と言って大丈夫?!─再保証を求める行動から見える強迫症の家族の体験─
小堀 修,井古田大介,清水栄司
- 強迫性障害がある方の生活支援・就労支援について─就労継続支援A型事業所における就労支援とグループホームにおける生活支援をとおして─
上野容子,西 裕子
- 事例検討:強迫症状の軽快した後も生活機能の全般的低下が持続している強迫性障害の1例
汐月治実ほか/松永寿人,中川彰子
- 当事者・家族の声:「強迫性障害」
すみーとその父
■寄稿
- 体験記:入院してrTMSの治験を受けてきました
東藤泰宏
- 体験記へのコメント
中村元昭
■今さら聞けないこの言葉
- rTMS(反復性経頭蓋磁気刺激法)
中村元昭
- NMDA受容体
中瀧理仁
■連載
- 「のぞえ便り」③ 「力動的チーム医療」からみた「精神科病院」のあるべき姿(その1)
堀川公平
- 「届かぬ声を,伝えたい」第4回 「劣等感」から「特権」へ
夏苅郁子