季刊
精神科臨床サービス 第15巻04号
2015年11月
《今月の特集:明日からできる摂食障害の診療 II》
臨床ですぐに役立つ摂食障害診療の実践編——。摂食障害診療の基本を押さえた
前号に引き続き、今号ではさまざまな場における摂食障害の支援の実際を、
各分野のエキスパートが具体的に解説する。一般精神科外来、一般精神科病棟、
専門病棟での実際の診療、一般救急や内科に入院してきた場合の精神科医の関わり、
そして看護職、心理職、教育職の関わり、栄養サポートチームの関わりについて詳説。
また、最近問題になってきている中高年での発症例や、男性の摂食障害についても学ぶ。
さらには、臨床現場で頻繁に遭遇する“困った事態”への対応も詳しくみていく。
難しい摂食障害患者の支援に悩む人たちが、明日から活用できる手立てを一挙掲載。
ISBN:978-4-7911-7160-6
- 一般精神科外来での治療
林 公輔
- 一般精神科病棟で行える入院治療
野間俊一
- 専門外来における治療
鈴木(堀田)眞理
- 一般救急,他科に入院してきた場合の精神科医のかかわり
髙橋恵理
- 治療契約が守れない場合
和田良久
- 摂食障害看護の基本
島田綾子
- 栄養サポートチームの関わり方
河合啓介
- 心理教育の進め方と可能性
上原 徹
- 危機介入:精神科病棟における神経性やせ症の身体治療
栗田大輔
- 摂食障害の家族心理教育グループ(家族教室)
望月洋介
- カウンセリング(心理療法)による支援
武田 綾
〈教育の場での対応〉
- 緒言:教育の場での発達段階に即した対応
唐木美喜子
- 小学校における対応・支援
加地啓子,中牟田若葉,髙宮靜男
- 中学校における対応・支援
大波由美恵,髙宮靜男
- 高等学校における対応・支援
大西利恵,髙宮靜男
- 大学における摂食障害への対応・支援
三井知代
〈こんな場合はどうするの?〉
- 特定の問題行動への対応について
髙宮靜男
- 中高年の摂食障害
山内常生
- 男性の摂食障害:その臨床特徴と精神力動について
山下達久,和田良久
- 事例検討:自己効力感と自尊感情を通じた「生きる力の回復」を,神経性やせ症の当事者とともに振り返る
藤平和吉ほか/生野照子,西園マーハ文
■今さら聞けないこの言葉
■連載
- 「届かぬ声を,伝えたい」第6回 55歳からの「社会勉強」
夏苅郁子