季刊

精神科臨床サービス 第17巻03号

2017年8月

《今月の特集：相模原事件から見えてきたこと：措置入院制度と社会包摂の課題》
措置入院制度の問題点と今後のあるべき姿を考える──。神奈川県相模原市の障害者支援施設・ 津久井やまゆり園で起きた相模原事件を受けて、措置入院制度の見直しが進められている。国の法案改 正の動きはまだ途上であるが、事件から１年が経過した現在の状況として、相模原事件の検証や、当事 者、家族、支援者が相模原事件に思うこと、措置入院制度の検証、これからの措置入院制度のあり方、 障害者の社会包摂と非自発的入院などについて考察する。「相模原市の障害者支援施設における事件の 検証及び再発防止策検討チーム」で委員を務めた方々が執筆陣に加わり、多くの情報と貴重な知見を紹 介する。　

ISBN：978-4-7911-7167-5

定価 2,420 円（本体2,200円 + 税）

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• 特集にあたって
  鶴見隆彦

• 司法と医療の狭間にある事例にどう対応するか
  村上　優
• 薬物乱用・依存のケアと相模原事件
  松本俊彦
• 障害者福祉の立場から見た相模原事件：いのちに意味があることを伝えたい
  田中正博
• 障害者差別問題と相模原事件
  熊谷晋一郎

• 津久井やまゆり園の事件で考えたこと
  竹内政治
• 家族会から見た相模原事件
  本條義和
• 相模原事件に向き合って：忘れてはいけない
  増田一世

• 措置入院制度の歴史と現状
  平田豊明
• 措置入院制度運用の実務と問題点
  中原由美
• 措置入院制度の法的問題
  安田拓人
• 海外の非自発的入院制度
  五十嵐禎人

• 措置入院制度の手直しと問題点
  太田順一郎
• 兵庫県における措置入院者の支援施策
  津曲共和
• 多機能型精神科診療所による措置患者退院後の支援
  窪田　彰
• 新たな措置入院制度を視野に：医療観察制度の実践を踏まえて
  棟近展行，鶴見隆彦，生田宗博，久保田清子

• 障害をもつ人が社会で暮らすことと非自発的入院の存在
  岩谷　潤，伊藤順一郎
• 非自発的入院などの困難な問題を抱えた方への地域支援
  香山明美

• 相関と因果
  立森久照

• ピアサポーターの仕事録　Since2005　第5回　職業「ピアサポーター」の仕事：地域活動支援センターでの日常業務と特別業務
  増川ねてる