季刊
精神科臨床サービス 第18巻04号
2018年10月
《今月の特集:アウトリーチの基本技術 I 》
精神障害者を“生活の場”で支援する──。
社会のニーズが増すアウトリーチについて、専門家に求められる技能や知識を紹介する特集の後編。
効果的なアウトリーチを行うために何をすべきか、精神科医、看護師、精神保健福祉士、心理士などの多職種が、現場で担っている役割を各職種ごとに詳しく解説。また、これからアウトリーチを行う人のために、アウトリーチの始め方や研修方法など、現場ですぐに役立つ知識を紹介。加えて、実際にアウトリーチを利用している当事者や家族の体験談、病院・クリニックなどの事例集を掲載した。
精神障害者に安心できる地域での暮らしを提供するための情報が満載の特集。
ISBN:978-4-7911-7172-9
■特集 アウトリーチの基本技術 II
第4章:当事者の声・家族の声
- 私とQ-ACT:私のアウトリーチ体験
太田清佳
- ACTとの出会い
藤島芙美子
第5章:各職種の役割
- 精神科クリニックでのアウトリーチの展開と精神科医の役割
三家英明,高松桃子,関 晋太郎,浜中利保
- アウトリーチを行う看護師たち:地域での生活を支える看護師の役割とは
中村理香,岡谷明子,宮村なおみ,宮崎真紀,岡田 瞳
- 多職種連携の中での精神保健福祉士のアウトリーチ:人生の伴走(伴奏)者として
大下珠亀,長谷高麻衣子,浜中利保
- カウンセリングを届ける:新しい心理士の役割と可能性
岡崎 剛
- アウトリーチで,作業始めました:作業療法士は生活の場で何ができるのか
櫛田理彩,渡部雄貴,松岡明子,陶山弘善,関 晋太郎
- 地域のプラットホームとして:相談支援専門員の役割
玉岡枝里子,浜中利保
第6章:スタッフを育てる
- 初心者がアウトリーチをどう始めるか
下平美智代
- 病棟でアウトリーチを行うには
澤 温
- アウトリーチ支援で地域を頼り,育てる:多人種と言えるほど異なる考えをもった多機関・多職種とつながるための会議運営
岸 直樹,平野明臣,大嶋正浩
- 研修の方法とコツ
渡邉真里子
第7章:アウトリーチを支える制度
- 新たなアウトリーチ制度と自治体による退院後支援
藤井千代
- アウトリーチを行う上で知っておいたほうがよい制度
西尾雅明
- 福祉でできるアウトリーチ
上野容子,宮崎まさ江
第8章:アウトリーチが役立った事例集
- チーム力を活かした継続的な関わり
渡邉忠義,佐久間 啓
- 重度のひきこもり状態から就労に至るまでの7年半の支援:諦めず,粘り強く,個々の特性に合った支援を提供する
仁木富美子,田尾有樹子
- 3市町村にまたがるアウトリーチで,目指すは地域生活の継続
山本泰雄,長谷川直実
- クラブハウスのアウトリーチ:友愛訪問
田口明美
- 相談支援のアウトリーチの現状と課題:多機能型精神科診療所における相談支援のアウトリーチの検討
篠原慶朗
■今さら聞けないこの言葉
■心に響く言葉,心を支える言葉
- 言葉の持つ魔法のような力,ミラクルパワーを信じて,遠い世界へ飛びたとう
森 実恵