月刊
精神科治療学 第24巻12号
2009年12月
《今月の特集:治療が終わること,治療を終わらせること》
精神疾患の治療終結の判断は難しい。本特集は,うつ病,躁うつ病,統合失調症,非定型精神病,てんかん,パニック障害,強迫性障害,PTSD,BPD,認知症を取り上げ,それぞれの治療がどのように終わるか,または終わらせられるかを論考した。治療方針を再考するときなどに,原点に立ち返るための特集。
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【特集】 治療が終わること,治療を終わらせること
- 特集にあたって
兼本浩祐
- うつ病治療をどう続けるか,どう終えるか―米国 STAR*D 研究から見えてくるもの―
仙波純一
- 躁うつ病治療に終わりというものがあるのだろうか
野間俊一
- 精神科医は統合失調症の治療を終結できない
小林聡幸
- 非定型精神病の治療終結の可能性について
堤 淳,金沢徹文,川茂聖哉,他
- 抗てんかん薬治療の中止について
川崎 淳
- 治療が終わるとき―パニック障害を軸にして―
中山和彦,中村晃士
- 行動療法を行っている治療機関における強迫性障害の“治療終結”について
飯倉康郎
- PTSD と治療終結
前田正治
- 境界性パーソナリティ障害―出会い方と終わり方―
青木省三
- 認知症の治療終結
前田直樹,荻原朋美,天野直二
- 〔研究報告〕ディスティミア性向の発達を理解し,ディスティミア治療の終結を決断する―アフォーダンスとレジリアンスの観点から―
弘末明良
臨床経験
- 抑肝散の投与を試みた高齢者の軽躁状態の1例
青木岳也,土屋直隆
- Aripiprazole 増強療法が奏効したうつ病2症例
中山寛人
- Olanzapine が有効であった高齢者カプグラ症候群の1例
羽岡健史,大内田昭二,鈴木志欧也,他
- 遷延したせん妄に対して blonanserin が奏効した高齢者の一例
久馬 透,高橋 淳,山田尚登,他
カレント・トピックス
連載
〔オピニオン〕
- 向精神薬の添付文書における自動車の運転等についての記載は修正すべき
戸田克広
〔知っておきたい症状用語〕
- 「アンヘドニア」/「アレキシシミア」
大饗広之
- 優格観念
大饗広之
〔向精神薬―リスク&ベネフィット―〕
- Olanzapine に関連した女性の肥満に対する topiramate の影響―二重盲検プラセボ対照試験―
島田秀穂
- 大うつ病性障害に対する抗うつ薬の長期使用と糖尿病リスク
山口雅靖,本橋伸高
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