月刊
精神科治療学 第25巻02号
2010年02月
《今月の特集:自殺―精神科医として何ができるか―》
わが国の自殺者は12年連続3万人を超え、国を挙げて自殺対策が進められている。こうしたなか、一貫して固く口を閉ざしている、臨床経験豊かな、百戦錬磨の精神科医がいる。臨床に優れた精神科医ほど、自殺リスクの高い治療困難例と向き合っている。本特集では、そうした臨床家に重い口を開いていただき、自らの痛みを押して自殺既遂例にも言及いただくことによっ て、これまでどこにも語られたことのない自殺予防の知恵を紹介する。
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第6回「精神科治療学賞」発表
【特集】 自殺―精神科医として何ができるか―
- 特集にあたって
松本俊彦
- 病状は回復したものの自殺を敢行した初期統合失調症の2例―どうすれば自殺を防ぎ得たのか?―
関 由賀子
- 慢性期統合失調症患者の自殺
舟橋龍秀
- 退行期メランコリーの自殺
古野毅彦,古茶大樹
- 産褥期うつ病の自殺
岡野禎治
- 解離性障害と自殺
細澤 仁
- 身体表現性障害における自殺
堀川直史,倉持 泉,樋渡豊彦,他
- 摂食障害と自殺
鈴木健二
- パーソナリティ障害と自殺および自殺関連行動との関連性
林 直樹
- 発達障害の自殺
三上克央
- アルコール依存症と自殺
長 徹二,猪野亜朗
- 薬物使用障害者の自殺
森田展彰,岡坂昌子
- ギャンブル依存症(病的賭博)と自殺
田辺 等
- 触法精神障害者の自殺
村上 優
- リストカッターの自殺
松本俊彦
- 性同一性障害と自殺
針間克己,石丸径一郎
- 向精神薬療法と自殺リスク
宮岡 等
研究報告
臨床経験
- 水中毒により神経遮断薬性悪性症候群様状態を呈した統合失調症の1例
笠貫浩史,馬場 元,稲葉真樹,他
- 甲状腺ホルモン補充療法が奏効した非定型精神病の1例
山本健治,木村光隆,塚本 壇,他
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