月刊
精神科治療学 第25巻06号
2010年06月
《今月の特集:ADHD臨床の新展開 I》
この10年間に急速に関心が高まったADHDの最新の治療を2号にわたり特集。今号では,ADHD概念の変遷と今後の展望,DSM-5に向けた診断分類の課題,疫学と長期予後,神経生物学,成人ADHDの診断,評価尺度と心理学的検査,過剰診断など,ADHDの診断・アセスメントを取り上げる。続いて,学校精神保健,素行障害・二次障害・気分障害・子ども虐待との関わりに触れ,ADHDの実像に迫る。精神科医療のみならず,教育現場や産業精神保健分野においても役立つ特集。
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【特集】 ADHD臨床の新展開 I
- 特集にあたって
本田秀夫
- ADHD概念の変遷と今後の展望
田中康雄
- ADHDの診断分類の課題―DSM-5に向けて―
石井礼花、金生由紀子
- ADHDの疫学と長期予後
渡部京太
- ADHDの神経生物学―最新の知見―
岡田 俊
- 成人期のADHD診断―その実際と留意点―
大賀健太郎
- ADHDの臨床に有用な評価尺度と心理学的検査
竹林淳和、内山 敏、大西将史
- ADHDは過剰診断されていないか?
井上勝夫
- ADHDの生物学的研究はどこまで進んだか?
増子博文、丹羽真一
- ADHDと学校精神保健
宮本信也
- ADHDと素行障害
原田 謙
- ADHDの二次障害
齊藤万比古、青木桃子
- 気分障害と ADHD―双極性(bipolarity)および発達障害のパダライムに注目して―
宮田善文、加藤 敏
- ADHD と子ども虐待
杉山登志郎、山村淳一
研究報告
- 終末期がん患者の嘔気・嘔吐に対するolanzapineの有効性の検討
山中幸典、荒木裕登、酒井 崇、他
臨床経験
- 緑内障発作をうつ病再発と診分けるのが困難であった1例
齋藤慎之介、吉田勝也、小林聡幸、他
- 塩酸donepezilとblonanserinの併用により幻視等の精神・行動障害(BPSD)の著明な改善を認めたレビー小体型認知症の一例
網野賀一郎、片山成仁、飯森眞喜雄
- 精神科臨床と医療観察法医療に係る一考察―治療課題の多軸的把握と多職種協働をめざして―
中嶋正人
カレント・トピックス
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