月刊
精神科治療学 第26巻03号
2011年03月
《今月の特集:認知行動療法と伝統的精神療法の共存と住み分け》
認知行動療法はその豊富なエビデンスにより、いまやうつ病や不安障害の治療に欠かせない技法の一つとして定着している。しかし一方で精神分析的精神療法をはじめとする、いわゆる伝統的精神療法もまた、有効性を失ってはいない。認知行動療法と伝統的精神療法はいずれも今日の 精神科臨床に欠かせない治療技法である。本特集によりバランスのとれた治療の重要性を改めて浮き彫りにする。
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第7回「精神科治療学賞」発表
【特集】 認知行動療法と伝統的精神療法の共存と住み分け
- 特集にあたって
兼本浩祐
- 支持的精神療法とエンパワーメント・アプローチ―協力的な治療関係を作るために―
堀川直史
- 認知行動療法から抜け落ちるもの
伊藤良子
- 認知行動療法を行う上でまず何を検討すべきか
井上和臣
- 弁証法的行動療法とスキーマ療法
永田利彦
- 認知行動療法における治療者の技量の重要性
金 吉晴
- 教育すること,治療すること,カウンセリングすること
下山晴彦
- 住み分けずに棲み分ける―英国の認知行動療法と精神分析的心理療法―
小堀 修,西村理晃
- 症状の背景にある生き方を振り返るグループ療法―司法精神医療における「内省プログラム」の挑戦―
今村扶美
- 臨床の現場で認知行動療法や伝統的精神療法をどう活用できるか
池淵恵美
- いけないことではない。でも触れてはいけない―精神療法の侵襲性について―
井原 裕
- 今後の精神療法の発展に向けて―認知療法・認知行動療法の立場から―
大野 裕
- 認知行動療法も伝統的精神療法も精神療法である
蒲生裕司,宮岡 等
- 認知行動療法について
木村宏之
- 精神療法における「知の伝達」と「問いの生起」を巡って
鈴木國文
研究報告
臨床経験
紹介
- とある新米研修医の体験―ツールキットを用いた家族心理教育施設導入の試み―
稲垣貴彦,小西瑞穂,秋定有紗,他
カレント・トピックス
連載
〔精神科治療:私の小工夫〕
〔オピニオン〕
〔向精神薬―リスク&ベネフィット―〕
- 双極性うつ病での抗うつ薬の中止―Systematic Treatment Enhancement Program for Bipolar Disorder(STEP-BD)における長期効果と安全性のランダム化臨床試験―
山口雅靖,本橋伸高
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