月刊
精神科治療学 第26巻06号
2011年06月
《今月の特集:現代の思春期例をどう診るか II》
思春期は、精神疾患の早期発症時期であり、また発達障害の人たちが重大な社会不適応を呈する時期でもある。そのため思春期の精神医学的介入は、すべての精神科医に重要な事項である。この特集では、先月と今月の2号にわたり、思春期という視点を軸に、攻撃性、ひきこもり、いじめ、性、自傷行為、パーソナリティ、発達障害の二次的修飾、さらには統合失調症や気分障害などの精神疾患の早期発症などいろいろな角度からテーマを設定し、面接、精神療法、入院治療、家族支援、薬物療法、他機関・他職種との連携等、臨床に資する論考をそろえた。児童青年精神医学のみならず、一般の精神科臨床にも役立つ特集。
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【特集】 現代の思春期例をどう診るか II
- 子どもの心の診療拠点病院機構推進事業と思春期例の診療
奥山眞紀子
- 矯正施設の現実的な役割を見出す補助線
西口芳伯
- 思春期の精神障害の疫学と精神疾患の早期介入
下寺信次
- 思春期の統合失調症
針間博彦
- 思春期の気分障害
阿部隆明
- 摂食障害から見る現代の思春期
井上洋一
- 思春期のパーソナリティ障害
林 直樹
- 境界例という概念はどこにいったのか―思春期の病理を通して―
古橋忠晃
- 思春期の解離
兼本浩祐
- 不登校・ひきこもりから見る現代のアドレッセンス
齊藤万比古
- ADHD の思春期
吉本美央,吉本隆明,原田 謙
- 思春期の軽度精神遅滞・境界知能にみられる精神医学的諸問題
本田秀夫
- 思春期のアディクション
小林桜児
- 「思春期の性的逸脱」について
天羽 薫
- 思春期の PTSD
野坂祐子
- SSRI と思春期例の自殺
藤田純一
研究報告
- アスペルガー症候群の人たちの就労困難に対する早期介入―介入モデルの考察と『就労準備講座』実践の試み―
日戸由刈,萬木はるか,武部正明,他
臨床経験
- 医療観察法病棟における服薬アドヒアランス向上に向けたアプローチ―服薬中断プログラムを用いて―
村杉謙次
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