月刊
精神科治療学 第26巻10号
2011年10月
《今月の特集:一般救急における精神科医の役割》
向精神薬の過量服薬による自殺未遂例の増加など、一般(身体)救急場面における精神科医療のさまざまな問題に焦点を当て、身体救急場面に関わる精神科医に役立つ内容をめざした。高次脳機能障害、過量服薬、認知症、アルコール依存、自殺、摂食障害、熱傷、PTSD、脊髄損傷患者への対応、薬物相互作用への配慮など、具体的・実践的特集。
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【特集】 一般救急における精神科医の役割
- 特集にあたって
宮岡 等
- 一般救急場面における高次脳機能障害の評価と対応
加藤 隆,三村 將
- 過量服薬の現状と対応
喜瀬貴則,近藤 毅
- 摂食障害の救急医療と対応―一般救急における精神科医の役割―
高橋恵理
- 認知症患者の身体救急における問題点
粟田主一
- アルコール依存症患者および多量飲酒者にみられる救急疾患
久我弘典,杠 岳文
- 自殺未遂者ケア
大塚耕太郎,酒井明夫,山家健仁,他
- 興奮している患者への対応
日野耕介,山田朋樹,野本宗孝,他
- 脊髄損傷患者への対応
岸 泰宏
- 熱傷患者への精神医学的対応
川本恭子
- PTSD 発症の予測と対応―救命救急センターにおける予防に向けて「サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)」の活用を中心に―
岩井圭司
- 精神疾患患者でみられる身体救急疾患―悪性症候群,水中毒,肺血栓塞栓症―
久保田正春
- せん妄治療における非定型抗精神病薬の意義
八田耕太郎
- 身体救急時に注意すべき向精神薬
青木顕子,石黒 慎,渡邊 崇,他
- 精神症状への対応と身体救急のシステム―一般救急医・プライマリーケア医はこのように考える―
小淵岳恒,林 寛之
- 救命救急センターからみた精神科医療の問題点
井出文子
研究報告
- 精神保健スタッフが利他的協力行動によって組織変革をめざした1事例
上川英樹,田山未和,翁長多代子,他
臨床経験
- 統合失調症の診断で維持 m-ECT を施行していた抗 NMDA 受容体抗体陽性の1例
須田秀可,筒井 幸,森 朱音,他
- 少量の paroxetine 内服直後よりセロトニン症候群を呈した認知症高齢者の1症例
中山寛人
資料
- 治療契約ガイドラインを用いて入院治療を行った「故意に自分の健康を害する症候群」29例について
森山 泰,牛尾 敬,五十嵐登美江