月刊
精神科治療学 第27巻06号
2012年06月
《今月の特集:衝動制御の障害の鑑別と治療》
自分や他人に危害を加えるような行為を行う衝動に抵抗できないという特徴を持つ衝動制御の障害。この障害を持つ人の家族は、困惑し疲弊する。彼らが助けを求め精神科医の元を訪れる機会は確実に増大している。本特集では間歇性爆発性障害、クレプトマニア(窃盗癖)、病的ギャンブリング、放火癖、性暴力行動、買い物依存、さらに薬物の副作用による衝動制御の障害などを取り上げた。衝動制御の障害を持つ患者やその家族に出会った場合の優れたクイック・リファレンスとなっている。
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【特集】 衝動制御の障害の鑑別と治療
- 特集にあたって
兼本浩祐
- 間歇性爆発性障害
山田了士
- クレプトマニア(窃盗癖)について―嗜癖行動障害としての検討―
河本泰信
- 病的ギャンブリング―その鑑別と対応―
佐藤 拓,宮岡 等
- 放火癖―診断,アセスメント,治療―
小畠秀吾,北原 舞
- 過食と排出行為を持つ摂食障害
鈴木健二
- 医療観察法病棟の事例
壁屋康洋
- 反復する強迫的性行動(非接触型)に対する地域における治療
斉藤章佳,深間内文彦
- 性暴力行動の評価と介入
藤岡淳子
- 強迫買い,買い物依存
西村直之
- 事故頻発者
吉田信彌
- 薬物の副作用による衝動制御の障害
仙波純一
- 衝動性抑制と経済的意思決定
高岸治人,福井裕輝
- 皮膚炎と掻破行動―皮膚・自己,その境界と統合―
境 玲子
研究報告
- 器質疾患や原病の悪化との鑑別が必要であったセロトニン症候群4症例
嶋津 奈,大迫智佳,石束嘉和
臨床経験
- 統合失調症の抑うつ症状とanhedonia(快楽喪失)に対してaripiprazoleと心理・社会的アプローチが有効であった2症例
中川東夫,岩崎真三,渡辺健一郎 他
- Lithium carbonateにてセネストパチーが改善した1例
竹内大輔,小野寿之,玉井 顯 他
- 抑肝散が有効であったCharles Bonnet症候群の1例
中山寛人
学会印象記
- 世界精神医学会高雄大会(World Psychiatric Association Regional Meeting in Kaohsiung)
白坂知彦
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