月刊
精神科治療学 第28巻03号
2013年03月
《今月の特集:おとなのADHD臨床 II》
成人期のADHDはどのようなものか?近年、成人してから職場や大学等で不適応が表面化し、ADHDを疑って自ら精神科を受診するケースが増えている。一方、昨年、児童期ADHDの適応薬(atomoxetine)が、成人期以降に使用開始することを認可された。今後、ますます一般精神科医も成人期のADHDに対応する場面が増えるが、まだ十分コンセンサスが得られた障害とはいえず、また診断基準も途上で、過剰診断・過少診断のおそれもある。確かな知識と見識で成人例に潜むADHDを着実に見極め、的確な診断と治療をするために必読の特集。
JANコード:4910156070337
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【特集】 おとなのADHD臨床Ⅱ
- 生活障害の視点からみた成人期のADHD
田中康雄
- おとなのADHDの治療は,どう進めるか?
姜 昌勲
- 成人期ADHDの診立てと薬物療法における留意点
岡田 俊
- おとなのADHDとmethylphenidateの薬理
根來秀樹
- Atomoxetineの薬理とおとなのADHDへの効果
杉本篤言,遠藤太郎,染矢俊幸
- 成人のADHDの薬物療法について,ならびにその終了について
山田佐登留
- おとなのADHDに対する心理社会的治療
金澤潤一郎
- おとなのADHDの家族臨床―薬物療法との併用―
緒方 明
- 児童精神科クリニックにおけるおとなのADHD臨床
館農幸恵
- おとなのADHDにおいて一般精神科医が児童精神科医へ求めるコンサルテーション
井上勝夫
- ADHDのある大学生への学生生活支援
岩渕未紗,高橋知音
- 発達障害者支援センターにおけるADHD成人例への支援
高木一江
- おとなのADHDの職業支援―産業精神保健とリワークの立場から―
福田真也
- 職場におけるおとなのADHDの人との付き合い方―周囲の理解と本人の能力活用のために―
本田秀夫
- おとなのADHDに関連する医学的評価
齊藤卓弥
- おとなのADHDと気分障害
岡野高明
研究報告
- 治療域の抗うつ薬が誘発する,非けいれん性てんかん重積状態を繰り返した一例
谷口 豪,渡辺雅子,村田佳子 他
臨床経験
- Risperidoneからaripiprazoleに変更し妊娠・出産に至った1例
財田一也,湖海正尋,清野仁美 他
連載
〔学会発表の仕方〕
- 第3回「オーラルプレゼンテーションの仕方2」
縄田秀幸,中野和歌子,内田直樹 他
〔精神科医のためのてんかん入門連続講義〕
- 第3回「側頭葉てんかん」
木下真幸子,中野 仁
- 第4回「妊娠と出産」
石田重信,本岡大道,安元眞吾 他
〔オピニオン〕
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