月刊
精神科治療学 第28巻06号
2013年06月
《今月の特集:妊娠と出産を巡る精神科臨床—何を理解し、どう関わるか?— II》
精神疾患患者の妊娠や出産は増えており、向精神薬をいかに処方するかは悩ましい問題である。一方、産科医不足が言われる中、精神科医に求められる役割は重要さを増している。本特集Ⅱでは、リエゾンコンサルテーション場面で求められる、妊娠・出産を契機に生じる精神不調や精神疾患の予防と支援など、学際的・先端的テーマを取り上げた。いわば妊娠と出産のメンタルヘルスを巡る研究と臨床のカレント・トピックス集となっている。この領域の専門職同士の理解と連携を深めるために必読の特集。
JANコード:4910156070634
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【特集】 妊娠と出産を巡る精神科臨床—何を理解し,どう関わるか?— II
- 周産期の精神疾患における最近のエビデンスとそのケア
岡野禎治
- 産後うつ病を妊娠期から予防する
新井陽子
- 妊娠/産科入院を機にメンタル不調を呈した人への支援
須田史朗
- 産科的ハイリスク妊婦の支援
安田貴昭,堀川直史
- 助産師外来での支援
斎藤秀光,菊地紗耶,松岡洋夫他
- 我が子に障害があると知った親の支援
永田雅子
- 児を亡くした家族へのグリーフケア
太田尚子
- 不妊治療におけるメンタルケア
平山史朗
- 出産後虐待予想ケースへの介入について
永野玲子,星野裕子,稗田 潤他
- 司法精神医学における周産期の問題—産後うつ病をめぐって—
田口寿子
- 「こうのとりのゆりかご」を通して考えること
蓮田太二
- 就労妊婦の精神的・身体的ストレス
阿南あゆみ,椎葉美千代,川本利恵子
- 日本の出産を取り巻く現状
海老根真由美
- 周産期医療現場のストレスと精神科リエゾン
佐野信也,立花正一
- 母性行動と下垂体ホルモン
尾仲達史,高柳友紀
- 精神科所属の臨床心理士によるNICUにおける母親援助
茶谷明子,仙波純一
- 妊娠に伴う精神疾患の急性期における不安への配慮
長谷川 直
- 体験者の声
サクラさん(仮称),渡邉博幸(解説)
- 〔オピニオン〕特定妊婦(児童福祉法),胎児虐待とmaternal—fetal conflict
石川博康
研究報告
- うつ病寛解期の残遺状態に対する統合的復職支援プログラムの試み—多様な病態に対応するために—
田代哲男,伊藤貴子,吉田周平他
臨床経験
- ヘロイン中毒との鑑別を要した甲状腺クリーゼの1例
山﨑仁美,加藤悦史,兼本浩祐
連載
〔学会発表の仕方〕
- 第6回「学会発表当日のテクニック」
中右麻理子,衞藤暢明
〔精神科医のためのてんかん入門連続講義〕
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