月刊
精神科治療学 第28巻10号
2013年10月
《今月の特集:行動制限の実際と最小化に向けての取り組み》
隔離や身体拘束といった「行動制限」を適切に行うための決定版。行動制限のなかでも隔離や身体拘束は法的遵守のみに関心が向いてしまいがちであるが、最近の考え方や実際を取り上げ、また不必要な行動制限をしないための取り組みを紹介した。具体的には隔離の実際、隔離室の構造、身体拘束の看護、拘束の合併症(静脈血栓塞栓症を中心に)、認知症・老人施設・福祉施設での行動制限、リエゾン場面での行動制限、薬物療法、脱エスカレーション、感覚調整室、医療観察法病棟での取り組みを紹介。明日からの臨床に役立つ必読の特集。
JANコード:4910156071037
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【特集】 行動制限の実際と最小化に向けての取り組み
- 特集にあたって
渡邉博幸
- 精神科病棟における行動制限の容認条件と最小化
平田豊明
- 行動制限の国際比較—日本フィンランド精神科急性期医療における隔離・身体拘束研究から—
野田寿恵,杉山直也,三宅美智 他
- 隔離の実際—エラストピアの発想と活用—
澤 温
- 隔離室の建築性能
中山茂樹
- 身体拘束の看護
清水千春
- 身体拘束の合併症—静脈血栓塞栓症を中心に—
杉浦寿彦,田邉信宏
- 認知症の行動制限を考える—身体拘束を中心に—
北村 立,長谷川静子
- 高齢者施設における行動制限
酒井郁子
- 知的障害の福祉施設での行動制限—強度行動障害者の行動改善と行動制限の最小化—
和田文子,佐藤眞理
- 行動制限を含む強制的処置の臨床的意味
野口正行
- 身体科での行動制限・リエゾンコンサルテーション場面での行動制限
見野耕一,荒賀哲也,中元幸治 他
- 行動制限最小化の取り組み
杉山直也
- 行動制限に代わる具体的な方法①薬物療法:静穏化
八田耕太郎
- 行動制限に代わる具体的な方法②ディエスカレーション
佐藤雅美
- 行動制限に代わる具体的な方法③感覚調整室(Sensory Modulation Room)の実践
山野真弓,石塚裕大
- 医療観察法病棟での取り組み
平林直次
研究報告
- 医療観察法における「内省プログラム」の開発と効果—待機期間を対照群とした介入前後の効果測定—
今村扶美,松本俊彦,朝波千尋 他
臨床経験
- Mirtazapineによって不安・焦燥感,易刺激性が増悪し自殺思考・行動がみられた2症例
清水義雄
連載
〔DSM—5の真実〕
- 第3回「Helzer, J.E.著“DSM—5に臨床的ディメンジョンを組み入れるために”を読み解く」
黒木俊秀,岡本 宙
〔学会発表の仕方〕
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