月刊
精神科治療学 第29巻05号
2014年05月
《今月の特集:トラウマという視点から見た精神科臨床》
トラウマという視点で患者を捉えると治療の糸口が見えてくる!ともすれば訴訟や免責を連想させるこの言葉だが、従来の治療が奏効しない場合、トラウマという視点で見立て直すと有用なことがある。今回の特集は、統合失調症や気分障害、あるいは発達障害といった、精神科臨床で日常的に遭遇する病態を、トラウマという視点から取り上げた。さらに、トラウマ関連問題を取り扱う際、臨床家が心得ておくべき事項も取り上げた。精神科臨床に役立つ特集。
JANコード:4910156070542
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【特集】 トラウマという視点から見た精神科臨床
- 特集にあたって
松本俊彦
- トラウマという視点から見えてくるもの
松本俊彦
- 解離性障害における精神病様症状
柴山雅俊
- トラウマから見た気分変動
白川美也子,鈴木 太
- トラウマとアタッチメントの視点から見たアディクションの心理機序と援助
森田展彰
- トラウマから見た子どもの発達障害―その理解と治療―
小野真樹
- トラウマから見た大人の発達障害―その理解と治療―
清水光恵
- トラウマティック・ストレスから見た犯罪行動―その理解と治療教育―
藤岡淳子
- 隠れた性虐待の評価と包括的支援
髙岡昂太
- 隠れたドメスティック・バイオレンス被害の影響とその支援
信田さよ子
- いじめ被害とPTSD
斎藤 環
- 触法精神障害者とトラウマ
永田貴子,平林直次
- トラウマ治療の現在
森 茂起
- トラウマを扱う前に身に付けておくべき臨床作法
堀越 勝
- トラウマ関連問題の治療者が心得ておくべもの―環状島モデルを用いて―
宮地尚子,菊池美名子
研究報告
- 長期経過の中で重篤なパーソナリティ機能の低下に至った内因性若年―無力性不全症候群 endogene juvenil—asthenische Versagenssyndromeの1例―30年に及ぶ経過報告―
安田 学,加藤 敏
臨床経験
- 小脳性失調症と記銘力障害で発症したDNTC(diffuse neurofibrillary tangles with calcification)が疑われる1症例
小豆澤 毅,三間清明,重籐紀和
- 生気悲哀を示した内因性うつ病7症例の検討
田中恒孝,宮坂義男,沖 貴仁
資料
- うつ自殺予防対策「富士モデル事業」5年間の報告
窪田幸久,宮下正雄,石田多嘉子 他
自著海外誌論文の紹介
- 産後うつの増悪/改善を予測する因子に関する前向き研究―不安,母親自身の養育体験,ボーダーライン・パーソナリティに焦点づける―
崔 炯仁,山下達久,和田良久 他
連載
〔「ネット依存」の現在―その臨床と研究―〕
- 第3回「ネット依存の特徴」
三原聡子,中山秀紀,北村大史 他
〔DSM—5をどう見るか?〕
- 第4回「私はDSM—5の物質関連障害をこう見る」
松本俊彦
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