月刊
精神科治療学 第29巻07号
2014年07月
《今月の特集:初診、初期治療―何を見逃してはならないか― II》
患者さんとの最初の出会いである初診時に留意すべきことは何か? 本特集では精神科臨床において大変重要な初診と初期治療でどのような情報を得、どのように対応すればよいか、マニュアルやガイドラインでは見逃しがちなこと、精神科に特異的なことを論述。特集Ⅱでは、初診、初期治療で必要な検査のうち、神経心理学的検査、血液検査、脳波を取り上げ、さらに精神科臨床における初期治療の特殊性として、治療契約、初診で訊くべきこと、初期治療における診断の保留、生育歴と家族背景、病識、治療者-患者関係の確立などについて取り上げた。
JANコード:4910156070740
※精神科治療学は最寄りの書店様にご注文いただくか、弊社営業部(TEL 03-3329-0031)までお問い合わせください。
【特集】 初診,初期治療―何を見逃してはならないか― II
- どのようなときに「脳波」をとっておくべきか
松浦雅人
- 神経心理学症状―神経学的症状,精神医学的症状,神経心理学的症状の差異―
兼本浩祐
- 知っておくべき血液検査
齋藤慎之介,塩田勝利
- 患者が精神科の診察場面に現れる時―医療の側の予断のいくつかについて―
鈴木國文
- 精神科診療における身体疾患の考え方
宮岡 等
- 治療過程で生じる「不測の事態」に備えること
白波瀬丈一郎
- 初期面接が持つ治療的意義,侵襲性
西多昌規,加藤 敏
- 初診においてきくこと
小林聡幸
- 精神科初診において私が診断を保留する時
中安信夫
- パーソナリティ障害と重ね着症候群
衣笠隆幸
- 精神科初診における生育歴と家族背景の聴取―何を疑った時,どこまで聴いておくべきか―
野間俊一
- 初発精神病エピソードの初回面接
堀 弘明,功刀 浩
- 治療関係の確立に向けての初期診断と初期治療
山岸 洋
研究報告
- 不安障害と主観的構造の変容―一般精神科外来における技法―
赤座 叡
- うつ病女性の家事労働におけるストレス状況
星野藍子,鈴木國文,諏訪真美
臨床経験
- アルツハイマー病の行動心理症状にmemantineが著効した超高齢者の一例
清水加奈子,井上かな,西多昌規 他
- 散歩療法が奏効した回復期うつ病の3症例
福田和仁,西多昌規,加藤 敏
学会印象記
- 「日本精神障害者リハビリテーション学会第21回沖縄大会」印象記―進展するリハビリ活動の中に予防活動の萌芽―
小椋 力
連載
〔「ネット依存」の現在―その臨床と研究―〕
- 第5回「ネット依存とその治療」
中山秀紀,三原聡子,北村大史 他
〔DSM-5をどう見るか?〕
- 第6回「私はDSM-5のせん妄をこう見る」
高橋由佳,荻原朋美,天野直二
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。