月刊
精神科治療学 第29巻11号
2014年11月
《今月の特集:その患者に睡眠薬は必要か―眠れないという訴えにどう対応するか―》
不眠を訴える患者をいかに適切に診立てるか?必ずしも医療を必要としない不眠の訴えがある一方、社会の夜型化により睡眠環境が悪化しており、一般精神科医も適切な不眠治療が求められている。本特集では、高齢者、若年者、気分障害、急性精神病状態、せん妄、概日リズム睡眠-覚醒障害の不眠への対応、睡眠衛生指導の新12箇条、認知行動療法の利用、さらに個別の薬剤(ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、抗精神病薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、ramelteon、suvolexantなど)について解説した。睡眠薬の投与前にやるべき多くのことがあること、しかしいざ投与する場合にはどのようにすればよいかという両方のノウハウが学べる特集。
JANコード:4910156071143
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【特集】 その患者に睡眠薬は必要か―眠れないという訴えにどう対応するか―
- 特集にあたって
兼本浩祐
- 不眠治療の本邦での現状
越前屋 勝
- 睡眠薬の作用機序
仙波純一
- その不眠をどう治療するか,あるいは治療しないか―高齢者の不眠の訴え―
色本 涼,仲秋秀太郎
- 小児の不眠の訴えに対する診立てと対応
岡田 俊
- その不眠をどう治療するか,あるいは治療しないか―気分障害―
栗山健一
- その不眠をどう治療するか,あるいは治療しないか―急性精神病状態―
中村 満
- その不眠をどう治療するか,あるいは治療しないか―せん妄―
八田耕太郎
- その不眠をどう治療するか,あるいは治療しないか-概日リズム睡眠―覚醒障害―
田ヶ谷浩邦,村山憲男,深瀬裕子
- 睡眠衛生教育―新12箇条を中心に―
内山 真,降籏隆二
- 睡眠導入維持の方法―認知行動療法―
渡辺範雄
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬―
猪飼紗恵子
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―抗ヒスタミン薬―
吉田 祥,神林 崇
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―抗うつ薬(trazodone,mianserin,mirtazapine)―
西田圭一郎,嶽北佳輝,加藤正樹
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―抗精神病薬(levomepromazine,olanzapine,quetiapine)―
水野裕也
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―Ramelteon―
藤井和人
- 睡眠薬の使われ方と中断方法―オレキシン受容体拮抗薬について―
吉田和生
- 睡眠導入に好ましくない薬剤―ベゲタミン・bromovalerylureaなど―
松本俊彦
研究報告
- 重症心不全患者の終末期医療での心理面接―心不全チーム医療における緩和ケアの一症例―
穴井己理子,木田圭亮,丸田智子 他
資料
- Gamblers Anonymous(GA)の参加者125人の臨床的実態
森山成●(●は杉の右に木)
紹介
- 職域メンタルヘルスにおける産業医の臨床技術を再考する―コミュニケーションを基本とした新しい実践モデル「CERM model」の提唱―
宇都宮健輔,中村 純
連載
〔DSM-5をどう見るか?〕
- 第10回「私はDSM-5の睡眠―覚醒障害をこう見る」
内山 真
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