月刊
精神科治療学 第30巻09号
2015年09月
《今月の特集:治療を進める上での病識、病感 I》
治療継続や医師-患者関係を築く上できわめて重要な病識や病感。精神科臨床において病識や病感を当事者や家族がどの程度持っているかは、その後の治療の進展に大きな影響を与えるため、この特集では各疾患や場面ごとに病識や病感の現れ方を2号にわたり解説。今号では病識を導く疾患教育のあり方、病識の評価尺度、統合失調症はじめ主な精神疾患ごとの病識について取り上げた。統計やエビデンスだけでは解明しない病識や病感について理解を深めることができ、臨床に資する特集。
JANコード:4910156070955
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【特集】 治療を進める上での病識,病感Ⅰ
- 特集にあたって
古茶大樹
- 病識をめぐって
古茶大樹
- 病識の評価尺度
酒井佳永
- 統合失調症における病感(疾病意識),病識(疾病洞察)─治療導入・継続に向けた精神病理学の視点─
加藤 敏
- 乏しい病識を持つ人へのアプローチ
中谷真樹
- 服薬指導と病識─統合失調症患者に対する服薬指導が病識に及ぼす影響─
吉尾 隆
- 病識に似た何かを妄想患者に見出す
小林聡幸
- 双極性障害の病識と認知機能の障害
鈴木映二
- 退行期メランコリーにおける病識欠如と自殺
古野毅彦
- 認知症患者はどの程度の病識を持てるか
船木 桂,田渕 肇
- てんかんと病識─「私」との距離から考える─
兼本浩祐
- 身体表現性障害に見られる「病識」について
井上洋一
- 解離性障害の幻聴と人格交代についての病識
野間俊一
- パーソナリティ障害治療における「病識」と「語り」
林 直樹
- 中毒性精神病における病識─統合失調症との比較を通して─
松本俊彦
研究報告
- 摂食障害の回復におけるリハビリテーションの有効性
鈴木健二,武田 綾
臨床経験
- うつ病と見誤られていたphenytoin中毒の一例
岡田剛史,齋藤慎之介,小林聡幸 他
- Escitalopramが有用であった自己臭症の1例
名越泰秀,藤澤なすか,井上彩子 他
総説
連載
〔オピニオン〕
〔付添人の窓─弁護士の見た医療観察法─〕(第7回)
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