月刊
精神科治療学 第30巻12号
2015年12月
《今月の特集:介護・福祉等のサービスへの市場原理の参入と精神科医療》
規制緩和により、精神科医療領域にビジネスチャンスが訪れた!医療・福祉サービスに乗り出す株式会社が次々に設立され、精神医療側も自立支援事業に参入する。この混戦模様を本特集は俯瞰する。本号では、ビジネス化の利点と問題点、規制緩和と民間参入、参入障壁について、医療法人・社会福祉法人の展望、精神科医が考慮すべきこと、当事者の社会参加と市場原理、リワークとのコラボレーション、公的サービスの行方等を取り上げた。精神医療の将来を展望する必読の特集。
JANコード:4910156071259
※精神科治療学は最寄りの書店様にご注文いただくか、弊社営業部(TEL 03-3329-0031)までお問い合わせください。
【特集】 介護・福祉等のサービスへの市場原理の参入と精神科医療
- 特集にあたって
本田秀夫
- 精神科医療とその周辺領域をビジネス化することの利点と問題点
川渕孝一
- 精神科における医の倫理と市場原理は両立するのか?
櫻木章司
- 医療経済評価とは何か?
福田 敬
- 規制緩和による介護・福祉等のサービスへの営利法人等参入の課題
本田達郎
- 介護福祉における市場競争と参入障壁
小川利久
- 規制緩和時代における精神科地域ケアの発展
窪田 彰
- 公益性・非営利性と市場原理の狭間で─社会福祉法人の今後の展望─
寺田一郎
- 介護・福祉への市場原理参入の時代に精神科医が考慮すべきこと
上野秀樹
- 精神障害者の社会参加促進と市場原理
肥田裕久
- 発達障害児と市場原理─未成熟市場─福祉──
大嶋正浩
- リワークプログラムのエッセンスを取り入れたビジネスモデル
五十嵐良雄,大木洋子,福島 南
- 公共性・非営利性を主旨とした公的サービスの行方
福田祐典
- 不動産会社による精神障がい者入居支援の実践─「地域で暮らす」をどう支えるか─
阪井ひとみ,渡邉博幸
研究報告
- 日常生活場面を取り入れたコンピュータを用いたワーキングメモリ訓練の効果─机上訓練から実際の行動へ繋がった統合失調症患者の例─
竹田里江,山下聖子,宮田友樹 他
臨床経験
- 繰り返す交通事故に対してADHD の治療が効果を認めた高齢者の1 例
佐々木博之,松本武士,藤瀬 昇 他
- 盗撮によって事例化し自閉症スペクトラム障害が疑われた一例
土橋功昌
連載
〔付添人の窓─弁護士の見た医療観察法─〕(第10回)
- 医療観察対象者に対する成年後見制度の利用可能性について
池田直樹
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。