月刊
精神科治療学 第31巻12号
2016年12月
《今月の特集:パルス波電気けいれん療法は正しく行われているか》
難治例にも劇的効果をもたらし、精神科治療の最後の砦とも言われる電気けいれん療法(ECT)。うつ病をはじめ様々な精神疾患に広く施行され、その有用性は明らか。そのため、患者に安全かつ最も効果をもたらす適切な手技を習得することはすべての精神科医に必須といえる。本特集ではパルス波ECTを施行する際の適切なパラメータ設定方法、ECTパス、適切な麻酔手法、維持療法、奏効機序の最新研究、日本人の発作閾値と適正な刺激用量、術前評価と有害事象への対応、統合失調症・BPSD・慢性疼痛・線維筋痛症への適応、倫理面について取り上げた。ECTを適切に施行するために必読の特集。
JANコード:4910156071266
※この号は現在品切れですが三省堂書店オンデマンドでご購入いただけます。
右のバナーをクリックし、三省堂書店楽天市場店よりお買い求めください。
【特集】 パルス波電気けいれん療法は正しく行われているか
- 特集にあたって
上田 諭
- パルス波電気けいれん療法の基本となる手技と理論
上田 諭
- 「電気けいれん療法(ECT)推奨事項改訂版」に則り標準化と可視化を追求したパス改訂
澤山恵波,下村裕見子,夏山 卓 他
- 超短パルス波ECT の現状と展望
川島啓嗣
- 電気けいれん療法における発作を妨げない麻酔手法
嶽北佳輝
- 電気けいれん療法(ECT)後の再発をいかに抑えるか?─維持療法の戦略─
竹林 実
- 統合失調症に対する電気けいれん療法(ECT)─Clozapine との関連を含めて─
諏訪太朗
- 電気けいれん療法(ECT)の適応と奏効機序─最近の話題─
本橋伸高
- 日本人の発作閾値と適正な刺激用量
安田和幸
- 電気けいれん療法(ECT)の術前評価と有害事象とその対応
岩本崇志,和田 健
- なぜ電気けいれん療法(ECT)の死亡例を報告したか─安全のために必要なもの─
野口剛志
- 麻酔科からみた電気けいれん療法(ECT)の必須事項
篠崎正彦,吉岡 斉
- 認知症の行動心理症状(BPSD)に対する電気けいれん療法(ECT)をどう考えるか
橋本 学
- 慢性疼痛と線維筋痛症に対する電気けいれん療法(ECT)の効果
臼井千恵
- 〔座談会〕電気けいれん療法(ECT)は倫理的な治療か─「精神医療論争─電気ショックをめぐる攻防─」(吉村,2007)をめぐって─
上田 諭,吉村夕里,松本俊彦(司会)
研究報告
- メンタルヘルス不調による休職・復職に際して,休職回数と休職要因(個人・職場)はどのように復職後の就業継続率に影響を与えているのか?
三嶋正芳,清水政彦,足立浩祥
臨床経験
- 経過中に上腸間膜動脈症候群を合併した神経性無食欲症の1 例
大村 淳,黒田淳子,藤原弘道 他
- 臨床用量の三環系抗うつ薬を含む多剤併用療法中に薬剤性非心原性肺水腫をきたした治療抵抗性うつ病の1 例
田村赳紘,榛沢 理,光定博生 他
カレント・トピックス
- 生体臓器移植ドナーの意思を確認する指針について
西村勝治
連載
〔オピニオン〕
- 急性の集団身体化
エルベ・ベナム,(翻訳)西依 康,加藤 敏
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。