月刊
精神科治療学 第32巻04号
2017年04月
《今月の特集:強迫症の理解と治療の新たな展開 II》
強迫症(OCD)・強迫症状を伴う精神障害は、臨床現場で対応がむずかしい。病態解明が進み、治療の効果もあらわれている。本特集では前号と今号の2号にわたり、OCDとその関連症群の基本的な理解から診断・治療に至るまで、OCDのすべてを網羅した。今号ではOCDへの認知行動療法、薬物療法、新しいタイプの曝露反応妨害法、森田療法、入院治療、外来治療、巻き込みへの対応、アウトリーチ、電話やテレビ電話を使った遠隔で行う曝露反応妨害法、自助グループ、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)や脳深部刺激療法などの新しい治療法、長期予後など、おもに治療について取り上げた。OCD治療に関わる精神科医療関係者必読の特集。
JANコード:4910156070474
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【特集】 強迫症の理解と治療の新たな展開 II
- 現在における強迫症の一般的治療と長期予後─再発の問題を含めて─
松永寿人,日下部 新,橋本 彩 他
- 強迫症の定型的治療に関する反応性の評価と臨床的予測因子について
林田和久,前林憲誠,松永寿人
- 強迫症/強迫性障害に対する抗精神病薬による増強療法
住谷さつき
- 強迫症に対するグルタミン酸神経調整薬による増強療法
村山桂太郎
- 強迫症/強迫性障害に対する消去学習を促進する薬物療法(d-cycloserine など)の可能性
松澤大輔
- 強迫症の認知行動療法─基本的手法と外来での使用法を中心に─
飯倉康郎
- 新しいタイプの曝露反応妨害法─制止学習理論とアクセプタンスに基づいた曝露反応妨害法─
堀越 勝,小林由季
- 強迫症に対する認知療法─その方法と効果─
石川亮太郎
- 強迫症の森田療法
舘野 歩
- 強迫症/強迫性障害に対する入院治療─外来治療がうまくいかない時にどうするか─
實松寛晋
- 「巻き込み」から治療者を解放する─強迫症が家族と治療者に及ぼす影響とその対応─
小堀 修
- 強迫症におけるアウトリーチ
岡嶋美代,原井宏明,平田祐也
- 強迫症に対する遠隔で行う曝露反応妨害法の選択的レビュー
垂水沙梨,山田成志,岸本泰士郎
- 強迫症/強迫性障害における自助グループの役割
有園正俊
- 強迫症/強迫性障害に対する反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)
松田勇紀,鬼頭伸輔
- 強迫症に対する脳深部刺激療法(DBS)・脳神経外科治療の可能性
中前 貴
研究報告
- ひきこもりの社会参加に繋げる集団支援の方法─サカイ式すべらないグループワークの実践と転帰分析─
岩田光宏,真志田直希,金谷尚佳 他
臨床経験
- 月経前不快気分障害(PMDD)にescitalopram による“黄体期追加療法”が有効であった2 症例
大竹民子,松田明子
資料
- 精神疾患を生じた医師の受療行動と適切な診療
茅野 分,藤井千代,村上雅昭 他
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