月刊
精神科治療学 第32巻06号
2017年06月
《今月の特集:周産期メンタルケア—多職種連携の作り方—》
精神的不調の起こりやすい周産期。妊産婦の自殺や新生児殺・虐待などの重大事例が注目されるに伴い、周産期メンタルヘルスへの関心が高まっている。本来、喜ばしいはずの妊娠・出産・育児において、妊産褥婦のメンタルヘルスをいかに保つか。そのためには産婦人科と精神科のみならず、保健師などの多職種、さらには児童相談所をはじめとする行政機関など多機関との連携が必須だが、わが国における実践例は限られている。本特集では多職種・多機関・地域連携に焦点を当て、実際に取り組んでいる各専門職種の方々にその実践例をあますところなく述べていただいた。本特集を読めば、周産期メンタルヘルスに取り組みたくなること間違いなし。どのように連携すればよいか迷っている関係者には必読の特集。
JANコード:4910156070672
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【特集】 周産期メンタルケア─多職種連携の作り方─
- 特集にあたって
渡邉博幸
- 周産期メンタルケアの現状と展望
岡野禎治
- 精神保健と母子保健の連携はなぜ困難なのか?─ 3 つの連携障壁とその解決─
渡邉博幸,榎原雅代
- 周産期メンタルケア外来(精神科設置)
菊地紗耶,小林奈津子,本多奈美 他
- 周産期メンタルヘルス外来の立ち上げ方
安田貴昭,大賀公子,志賀浪貴文 他
- 総合病院での周産期メンタルヘルスケア連携─産科医の立場から
西郡秀和
- 総合病院での周産期メンタルケア連携─精神科医の立場から─
武藤仁志,竹内 崇
- 産科入院事例への多職種ケア
清野仁美,湖海正尋,松永寿人
- 多職種協働における助産師の役割
小澤千恵
- 精神疾患合併妊婦・授乳婦における薬物療法に対する薬剤師の取り組み
川口寿子,南雲まい,影山名織 他
- 周産期メンタルヘルスにおけるリエゾン精神看護専門看護師の役割
宮田 郁
- マタニティーホスピタルでの精神科診療
高橋由美子,横田英巳,松川幸英 他
- 産科医院における心理カウンセリング
窪谷 潔,望月 愛,小路和子 他
- 地域の周産期メンタルヘルスケアのために精神科診療所では何ができるか?
武田直己
- 単科精神科医療機関における「周産期メンタルヘルス専門外来」のリエゾン活動
岡野禎治,岩佐貴史,森川将行
- 周産期メンタルケアにおける自助グループの役割と今後の課題─自助グループリーダーおよび心理職の立場から─
宮崎弘美
- 妊娠期からの切れ目ない連携支援体制づくり
立花良之,小泉典章
- 大阪府の妊産婦メンタルケア体制強化事業
岡本陽子,和田聡子,光田信明
- 社会的ハイリスク妊娠に対する保健師の取り組み─妊娠・出産・育児の切れ目ない相談・支援のしくみ「名張版ネウボラ」より─
上田紀子
- 児童虐待防止に向けた地方自治体と医療機関との円滑な連携促進の取り組み─千葉県および松戸市における児童福祉と医療の連携の実際─
三平 元
- 嬰児殺・新生児殺事例から見た周産期メンタルヘルスの現状と課題
田口寿子
- 特定妊婦に関する情報提供と法的諸問題
石川博康
- 精神科医療者の周産期メンタルヘルスリテラシーの向上のために
鈴木利人
研究報告
- 抑うつ症状を伴う睡眠相後退症候群に対するaripiprazole の有効性の単群試験による検討
大森佑貴,神林 崇,髙木 学 他
臨床経験
- 不整脈に対してカテーテル治療あるいはペースメーカー留置を行った老年期うつ病患者に修正型電気けいれん療法が奏効した2 症例
近江 翼,金井講治,陸 馨仙 他
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