月刊
精神科治療学 第32巻08号
2017年08月
《今月の特集:「身体症状症および関連症群」の臨床》
痛みなどの身体症状を訴えるが、いくら検査しても異常が見つからない、いわゆる「身体症状をもっぱら訴える精神疾患」。これらは従来、心気症や身体化障害などと言われていたが、DSM-5では「身体症状症および関連症群」というカテゴリーにまとめられた。しかしDSM-5では心因を排除し、疾患名も聞き慣れたものから大幅に変更され、さらには他のカテゴリーへ移された疾患(身体醜形障害や自己臭恐怖症)もある。本特集ではDSM-5で大きく変更されたこのカテゴリーについて、概念の変遷や診断の留意点、さらには適切な精神療法や薬物療法について解説。大幅な変更にとまどっている精神科医も多いと思われるこのカテゴリーの理解に役立つ特集。
JANコード:4910156070870
※この号は現在品切れですが三省堂書店オンデマンドでご購入いただけます。
右のバナーをクリックし、三省堂書店楽天市場店よりお買い求めください。
【特集】 「身体症状症および関連症群」の臨床
- 特集にあたって
仙波純一
- 身体症状症の概念
磯村周一,鬼塚俊明
- DSM-5によって失われた身体症状症に関連する歴史的概念
野間俊一
- 身体症状症
宮地英雄
- 身体症状症,疼痛が主症状のもの(従来の疼痛性障害)
西原真理
- 病気不安症(従来の心気障害)
新里和弘
- 変換症/転換性障害(機能性神経症状症)
安田貴昭,倉持 泉,吉益晴夫
- 作為症/虚偽性障害
安藤久美子
- DSM-5における身体醜形障害─その診断や臨床像を中心に─
松永寿人,松井徳造,橋本 彩
- 自己臭恐怖症の臨床
塩路理恵子,谷井一夫,石山奈菜子
- 慢性疲労症候群
岡 孝和
- 線維筋痛症
芦原 睦,井上敦裕
- 医学的に説明困難な身体症状─MUS(medically unexplained symptoms)および FSS(functional somatic syndrome)─
岡田宏基
- 身体症状症と精神分析
白波瀬丈一郎
- 身体症状症の認知行動療法
吉野敦雄,岡本泰昌,神人 蘭 他
- 「身体症状症および関連症群」の薬物療法
仙波純一
〔オピニオン〕身体症状症と中枢性過敏症候群(あるいは線維筋痛症)
戸田克広
研究報告
臨床経験
- 強迫症患者の入院治療における多職種連携モデル─その有効性や留意すべき点について─
向井馨一郎,林田和久,吉田賀一 他
資料
- 精神科病棟における超低体重神経性無食欲症の臨床的検討─2004年1 月から2013年12月まで10年間に経験した症例をもとに─
齋藤慎之介,吉成美春,小林聡幸
連載
〔オピニオン〕
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。