月刊
精神科治療学 第33巻08号
2018年08月
《今月の特集:司法を考慮した精神科医療と支援—発達障害から近年のトピックとなる精神障害まで—》
発達障害における特性が、どのように触法行為につながるのか。司法精神医学的観点が、精神障害を持つ人とのかかわりで、どのように役立つのか。深刻な犯罪には至らないものの身近で日常的な問題、例えば素行不良、ドメスティック・バイオレンス、薬物依存、ギャンブル、盗癖、ひきこもりなどへの対応には、司法的観点が必要とされる。本特集では、一般精神科医療と司法との狭間にあるそれらの事例を念頭に、司法的観点をどう一般精神科医療に活かしていくべきかについて考察する。これまでにないユニークな視点でまとめた臨床に役立つ特集。
JANコード:4910156070887
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【特集】司法を考慮した精神科医療と支援─発達障害から近年のトピックとなる精神障害まで─
- 特集にあたって
古茶大樹
- 精神鑑定から学ぶ臨床精神医学
古茶大樹
- ギャンブル障害
蒲生裕司
- クレプトマニア
吉永千恵子
- 司法を考慮したパーソナリティ障害の臨床
岡田幸之
- 反抗挑発症と素行症─特に冷淡で無感情な特性に焦点づけて─
原田 謙
- 司法的観点を活かした発達障害臨床
安藤久美子
- ドメスティック・バイオレンスの被害者治療と加害者更生
妹尾栄一
- 暴力を伴うひきこもりケースに対する治療・支援
近藤直司,広沢 昇
- 薬物事犯の精神科的治療
谷渕由布子,大宮宗一郎,松本陽一郎 他
- 性犯罪加害者・被害者のアセスメントと治療アプローチ
中澤佳奈子,安藤久美子
- 児童自立支援施設の社会における役割と地域連携のあり方
富田 拓
- 医療少年院における精神科医療
遠藤季哉
- 矯正医療の現状と一般精神科医療に求めること
奥村雄介
- 長崎県地域生活定着支援センターの実践から見えてきたもの─“やさしい社会”のつくり方─
伊豆丸剛史
- 触法行為のある障害者に対する地域支援機関における役割と実践
越野 緑
臨床経験
- 終末期せん妄のコントロールが患者・家族の心理,社会,実存面の苦痛緩和に大きく影響した1 例
小室龍太郎,林 誠,江戸稚香子
- カプグラ症候群が出現した鉄欠乏性貧血の1例
加藤悦史,古川和香奈,深津孝英 他
カレント・トピックス
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