月刊
精神科治療学 第33巻09号
2018年09月
《今月の特集:精神疾患の寛解と再発予防―その実態とは?そして再発をいかに予防するか―》
寛解と再発予防は精神科医療が目指す重要な目標の一つ。寛解のみならず、いかに再発させないかが重要である。さらに近年は、単に症状を改善させることのみならず、当事者の意向や満足度などを加えた「真のリカバリー」を見据えた対応が求められている。本特集では、寛解や再発、その予防を中心に、再発予防の取り組みの実際について、さらには各精神疾患における最新の生物学的トピックも取り上げ、それぞれのエキスパートが懇切丁寧に解説。今後の長期的予後研究、あるいは実地臨床において、必ず役立つ有意義な情報を提供。
JANコード:4910156070986
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【特集】精神疾患の寛解と再発予防─その実態とは?そして再発をいかに予防するか─
- 特集にあたって
松永寿人
- 統合失調症の寛解─その定義や疫学を中心に─
内野 敬,相川さやか,水野雅文
- 統合失調症の再発に関わる生物学的基盤
橋本直樹,久住一郎
- 統合失調症の社会適応の改善と再発予防への取り組み
池淵恵美
- うつ病の「真のrecovery」のために─寛解と再発予防の大切さ─
渡邊衡一郎
- うつ病再発の生物学的基盤
功刀 浩
- 慢性・進行性疾患としての双極性障害,その経過と治療戦略
武島 稔
- 双極性障害の再発に関わる生物学的基盤
松尾幸治
- 不安症群における寛解と再発,そして再発予防─パニック症,社交不安症,全般不安症について─
高井健太朗,塩入俊樹
- 強迫症における寛解と再発,そして再発予防―長期予後の観点から―
松永寿人
- 睡眠障害の寛解と再発
井上雄一
- 摂食障害患者の長期経過─寛解と再発─
山内常生
- 物質関連および嗜癖性障害における寛解と再発,そして再発予防
中山秀紀,樋口 進
研究報告
- 子どものADHD の診断・治療に関するエキスパート・コンセンサス─心理社会的治療・支援編─
牧野和紀,齊藤万比古,青島真由 他
臨床経験
- 発達性協調運動障害(DCD)が併存していた自閉スペクトラム症(ASD)のある子ども1 例の運動感覚特性と行動の実際
長南幸恵
- Risperidone 投与後に白血球減少を繰り返し,lithium carbonate により回復した統合失調症の1 例
前田憲作,林 陽次,田中真由美 他
カレント・トピックス
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