月刊
精神科治療学 第34巻01号
2019年01月
《今月の特集:変わりゆくうつ病—診断と治療の現在—》
「現代型うつ病」をはじめ、近年、様々なうつ病が提唱されてきたが、実臨床におけるうつ病は、社会構造、文化、時代背景、環境、個人の体験など様々な要因の影響を受けながら多様化し、変遷してきた。本特集ではこのように変わりつつあるうつ病の概念と治療法の変化を現時点で捉えることを試みた。今日のうつ病概念に釈然としないものを感じているベテランから、概念が散乱して捉えどころがないと感じている若手まで、すべての精神科医が現時点でのうつ病概念と治療法を整理し、臨床に役立てるための特集。
JANコード:4910156070191
※この号は現在品切れですが三省堂書店オンデマンドでご購入いただけます。
右のバナーをクリックし、三省堂書店楽天市場店よりお買い求めください。
■第15回「精神科治療学賞」発表
【特集】変わりゆくうつ病—診断と治療の現在—
- 特集にあたって
仙波純一
- 世界と日本のうつ病の疫学
石川華子,川上憲人
- 日本の「うつ病」概念は独特か—現代の英語圏精神医学におけるメランコリア論と比較して—
玉田 有
- 精神医学のディレンマとDSM時代におけるうつ病論の変容—二層構造論を導入する—
本村啓介
- いわゆる「現代型うつ病」とは何だったのか
松浪克文
- 「軽症うつ病」概念の変遷
内藤 宏
- 「メランコリー型うつ病」を再考する—笠原・木村分類(1975)Ⅰ型とメランコリアの特徴を伴う大うつ病性障害(DSM—5)—
佐々木雅明,玉田 有,大前 晋
- 児童や思春期のうつ病
山下 洋
- うつ病の疾患喧伝と抗うつ薬
辻 敬一郎,田島 治
- 新規抗うつ薬は三環系抗うつ薬を超えるか?
坪井貴嗣
- うつ病の薬物療法の将来
仙波純一
- 認知療法の現在
井上和臣
- うつ病治療としてのマインドフルネス
澤田恭助,藤澤大介
- 職場復帰とリワークプログラム
小山文彦
- ECTとrTMSのこれから
鵜飼 聡
- うつ病の今日的入院治療とストレスケア病棟
徳永雄一郎,松下満彦
研究報告
- 強迫買い物症に関連する要因の共分散構造分析を用いた検討—女性看護師を対象としたアンケート調査より—
大坪天平,田中克俊,高塩 理 他
臨床経験
- 自殺企図による穿通性脳損傷後に精神症状が改善した症例
寺澤佑哉,山本直樹
- 初発精神病エピソードに伴う抑うつ症状に対してlamotrigineが奏効した一例
廣瀬智之,辻井農亜,山形祥礼 他
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。