月刊
精神科治療学 第34巻02号
2019年02月
《今月の特集:精神科における遠隔診療の可能性》
インターネットでオンライン診療する時代が来る!精神科は遠隔(オンライン)診療に特に相性がよいとされ、診療報酬が付いたことでさらなる普及が期待される。「忙しくて来院できない」「医療機関が遠い」「自閉傾向や対人緊張が強く、自宅から出られない」「医療機関受診の決心がつかない」などの場合に、特に有効な治療手段になる可能性がある。収益性の低さや法律・倫理面など課題もあるものの、実際にオンライン診療を利用した患者さんの満足度は非常に高く、大きな期待が持たれている。精神科における遠隔診療の現状、今後の展望、医療者が診療に取り入れる上での注意点などを知る上で必読の特集。
JANコード:4910156070290
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【特集】 精神科における遠隔診療の可能性
- 特集にあたって
宮岡 等
- 日本における遠隔(オンライン)診療の歴史・普及状況などについて
長谷川高志
- 日本における遠隔医療・オンライン診療に関連した政策動向─平成30年度診療報酬改定を踏まえて─
吉村健佑
- 日本医療研究開発機構によるJ─INTEREST 研究の概要と成果
岸本泰士郎
- うつ病に対する遠隔認知行動療法の可能性と実践
佐々木洋平,加藤典子,中川敦夫
- 強迫症・社交不安症・パニック症に対する在宅での遠隔認知行動療法
松本一記,清水栄司
- 神経心理検査への遠隔診療の活用
飯干紀代子
- 情報通信技術を活用したてんかんオンライン診療と遠隔医療者教育
柿坂庸介,中里信和
- 産業保健における遠隔面談の有用性について
北田昇平
- 海外の遠隔診療の事例あるいは状況
友田有希
- オンライン診療の可能性と普及に向けた課題
原 聖吾
- オンライン診療に関する法的規制─厚生労働省ガイドラインを中心に─
落合孝文
- 遠隔精神科医療のガイドラインについて
吉田和生,岸本泰士郎
- 精神科における遠隔診療に禁忌はあるか?─疾患,治療法,治療者の適切性の検討─
山田成志
- 〔座談会〕精神科における遠隔(オンライン)診療の可能性
岸本泰士郎,原 聖吾,落合孝文,仙波純一,宮岡 等(司会)
研究報告
- 繰り返す自傷のため長期にわたって身体拘束下にあった自閉症に対し病棟看護師らと連携して応用行動分析学に基づくアプローチを行った一例
佐野 樹,山本竜也,坂井 誠
臨床経験
- Donepezil により精神病症状を伴う重症うつ病エピソードが誘発された1例
塩飽裕紀,田村赳紘,治徳大介 他
- 腎性尿崩症パターンの腎濃縮力障害が先行したリチウム続発性腎性尿崩症の1例
栗林邦明,竹内弘江,遠藤栄一 他
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