月刊
精神科治療学 第34巻08号
2019年08月
《今月の特集:精神科治療でこんなことをしていませんか?─医療慣習や“御法度”を再考─》
その習慣化した医療行為は正しいですか?日常臨床において習慣化して疑問も持たずに続けられている医療行為は少なくない。本特集では、チェックリストだけで診断を確定していないか、未告知投薬をしていないか、約束処方を見直す必要はないか、など17の習慣化した医療行為や“御法度”を取り上げた。各分野のオピニオンリーダーを執筆陣に迎え、深い洞察と具体的な実践例を示した。患者第一の精神医療を明日から実践するために必読の特集。
JANコード:4910156070894
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【特集】精神科治療でこんなことをしていませんか?─医療慣習や“御法度”を再考─
- 特集にあたって
渡邉博幸
- 精神科医療における自明性の検証─精神科病院のエントロピー増大をどう食い止めるか?─
平田豊明
- チェックリストだけで診断を確定していませんか?
天保英明
- 治療者は中立でいられますか?─精神分析からみた今日の治療者─患者関係,あるいは治療者の中立性─
池田政俊
- 治療プログラムの実施・完遂のみに躍起になっていませんか?─精神療法の中断・脱落について考えること─
藤澤大介
- 非告知投薬をしていませんか?
中谷真樹
- いわゆる約束処方をしていませんか?
山田和男
- 行動制限最小化がスローガンで終わっていませんか?─身体拘束について認知バイアスの視点から考える─
野口正行
- 「レガシー病棟」のままにしていませんか?
中山茂樹
- 患者さんの便秘を見過ごしていませんか?─腸内細菌叢の改善による便秘対策─
井戸由美子
- 私物の持ち込みを一律に禁止していませんか?
濵田幸佑
- 就労支援につなげるだけで満足していませんか?─精神疾患を有する人を対象とした雇用をめぐる方策と課題─
古屋龍太
- ピアを雇用しただけでよいのでしょうか?
肥田裕久,中田健士
- 「家族が連れてこなければ対応できない」と高齢両親に言っていませんか?
渡邉博幸
- 患者情報を適切に取り扱っていますか?
木ノ元直樹
- 診察室の医師と患者の椅子はなぜ同じではいけないのですか?
斎藤 環
- 患者をちゃんづけやニックネームで呼んでいませんか?─児童精神科領域を中心に─
倉橋佳那
- 当事者・家族は,精神科医のどんな態度や言葉に傷ついているのでしょうか?
夏苅郁子
研究報告
- 統合失調症患者に伴うパーキンソニズムの診断と治療─パーキンソン病新臨床診断基準を用いた検討: 1 症例報告─
林 眞弘,小林克治
臨床経験
- Asenapineへの切り替えにより薬剤性高プロラクチン血症が改善した統合失調症の1例
塚原 優,矢田勇慈,宋 龍平 他
カレント・トピックス
連載
〔精神科治療:私の小工夫〕
- 言葉遣いでの小さな注意─笑いと相槌,そして傍に居ること─
寺田整司
〔オピニオン〕
- 「水治療法について(松村正巳著)」より
飯島幸生
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