月刊
精神科治療学 第34巻10号
2019年10月
《今月の特集:精神医学における様々な仮説とモデルの今Ⅱ》
日々の臨床は仮説を立てることから始まる。臨床に限らず、科学的知見は仮説を立てることにより得られる。仮説を立てることの重要性は、今日のEBMや実証主義全盛の時代でも変わらない。本特集は精神疾患の成因や病態についての様々な仮説やモデルを9月号と10月号の2号にわたり取り上げた。10月号では「疾患モデル、パラダイム」「実証されていない(されなかった)仮説群」について、どの程度実証されたか、さらには社会に与える影響などについて詳細に解説。精神科医なら必ず知っておきたい仮説やモデルを網羅した必読の特集。
JANコード:4910156071099
※精神科治療学は最寄りの書店様にご注文いただくか、弊社営業部(TEL 03-3329-0031)までお問い合わせください。
【特集】精神医学における様々な仮説とモデルの今II
- 双極性障害の概日リズム障害仮説
金野倫子
- カテゴリー対ディメンジョン
本村啓介,黒木俊秀
- 不安障害の病因としての誤った条件づけ仮説
北口勝也
- 病因としてのhigh EE 仮説─早期精神病のEE 研究を中心に─
濱家由美子,松本和紀
- 病因としてのダブルバインド仮説
中野真也
- スキゾフレノジェニク・マザーをめぐって
阿部大樹
- モデルとしての感情論理(Ciompi)
山岸 洋
- 解離連続体仮説
金井講治,水田一郎
- 貧困と精神疾患の関連を解消し得る4 つの実践的な仮説
森川すいめい
- 自閉症の原因としてのワクチン,水銀についての仮説
鷲見 聡
- パニック症の原因としての僧帽弁逸脱症仮説
窪倉正三,吉内一浩
- 「偽神経症性統合失調症(Hoch & Polatin, 1947)」を現代精神科疾病論・症状論から再評価する
林 直樹
- てんかんのキンドリング仮説
森本 清
- 自閉症に対する「軽度三角頭蓋の頭蓋形成手術」
伊地知信二
研究報告
- 関節リウマチの病勢に伴い躁状態を繰り返した一例
山口恵理子,藤瀬敬喜,湖海正尋 他
臨床経験
- Diphenhydramine の過量服薬により搬送となった思春期自殺企図症例について
石山雄一,三上克央,大西雄一 他
- 精神症状の増悪を繰り返す統合失調症患者に対して持続性注射剤およびasenapine が奏効した1 例 ─抗精神病薬の腸管吸収について再考する─
井上 悟,坂間淳孝
資料
- 昭和大学医学部精神医学講座における違法薬物使用患者診察時の警察通報に関する意識調査
常岡俊昭,杉沢 諭,堀内健太郎 他
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。