月刊
精神科治療学 第34巻12号
2019年12月
《今月の特集:抗てんかん薬の持つさまざまな向精神作用》
抗てんかん薬は、プラスの向精神作用とマイナスの向精神作用を持つ。マイナス面として、いらいらや攻撃性の増大、抑うつなどの精神症状が惹起されることはよく知られている。プラス面としては、双極性障害に対する気分調節作用などがある。本特集では、valproate、lamotrigine、carbamazepine、gabapentin、lacosamideなどの数多くの抗てんかん薬を取り上げ、それぞれの薬剤ごとに使用経験豊富な専門家が、さまざまな向精神作用について詳細に解説。抗てんかん薬の投与の際に大きな手助けとなる必読の特集。
JANコード:4910156071297
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【特集】抗てんかん薬の持つさまざまな向精神作用
- 特集にあたって
兼本浩祐
- 抗てんかん薬のプラスとマイナスの向精神作用─全体の俯瞰─
兼本浩祐
- Levetiracetam ─焦燥感,易怒性の副作用─
辻 富基美
- Perampanel の向精神作用─攻撃性とイライラ─
郷治洋子,河合三穂子,加藤悦史 他
- Lacosamide はうつや不安症状に有効かもしれない
尾久守侑
- Lamotrigine の向精神作用
原 広一郎
- Carbamazepine の向精神作用
谷口 豪,近藤伸介
- Phenytoin の認知・行動への影響
加藤昌明
- 知っているけど忘れがちな副作用─ベンゾジアゼピン系薬剤の奇異反応─
本岡大道,安元眞吾
- Phenobarbital による精神症状,認知機能および行動に関連した副作用
原 恵子
- バルプロ酸の向精神作用
櫻井高太郎
- Gabapentin の気分障害・不安障害・睡眠障害における有用性と注意点
堀之内 徹
- Pregabalin の適応疾患と依存性の問題
西原真理
- Zonisamide による精神症状および認知機能低下の副作用
伊藤ますみ
- Topiramate は抑うつ・易刺激性・精神病症状・認知機能障害の4つに注意
渡邊さつき
- Ethosuximide の向精神作用
西村亮一,井上有史
- Vigabatrin ─抗てんかん効果と視野狭窄・精神症状の副作用─
岩城弘隆
- 薬剤抵抗性うつ病に対する迷走神経刺激療法の適応について
石下洋平,川合謙介
連載
〔オピニオン〕
ある精神科病院,その30年後
飯島幸生
■追悼
畏友山口直彦先生のご逝去を悼む
村上靖彦
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