月刊
精神科治療学 第35巻02号
2020年02月
《今月の特集:精神科臨床におけるエビデンスの有用性と問題点》
今日の精神科臨床において、エビデンスは本当に役立っているのだろうか。本特集では、精神科臨床におけるエビデンスの有用性を十分認識した上で、その問題点や落とし穴、注意点を論じた。精神医学における疾病分類や診断の妥当性、治験の協力者の集め方、メタ解析の意義、ガイドラインの成立過程など、エビデンスに基づくとされている様々な精神医学領域における問題点を取り上げている。日々の臨床における科学的・実証的姿勢とは何かを問い直し、問題意識をもって臨床に当たるために必読の特集。
JANコード:4910156070207
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【特集】精神科臨床におけるエビデンスの有用性と問題点
- 特集にあたって
古茶大樹
- 精神医学の疾病分類はどこまで科学的であるべきか
古茶大樹
- 精神医学における診断妥当性─具体化・物象化の錯誤を超えて─
大前 晋
- 精神医学において症例報告はどのような価値があるのだろうか
仙波純一
- 積極的な協力者を募る臨床治験に問題はないのか
久住一郎
- Comorbidity の診断は臨床上どのような意味があるのだろうか
宮岡 等
- 刑事精神鑑定に脳科学的エビデンスはどこまで有効か
村松太郎
- 医学的治療が必要なものと,そうでないものとの違いは認識されているのか─DSMにおける診断カテゴリーの消失と追加─
松本俊彦
- 機械学習が精神医学のエビデンスに与える影響─文献からの考察─
中島和樹,菊地俊暁,高宮彰紘 他
- 精神疾患の原因追及とエビデンスについて─斉一性と標準化─
糸川昌成,堀内泰江,宮下光弘 他
- メタ・アナリシスはRCTの王様か?
立森久照
- ガイドラインというエビデンス
冨田真幸
- ドパミン仮説のエビデンスはどの程度の信頼性があるのか
三宅誕実
- レビー小体型認知症の診断基準は実際にどの程度の的中性があるのだろうか
笠貫浩史
資料
- 臨床心理士の精神科リエゾンにおける活動概要および適応事例の後方視的検討
田宮沙紀,田辺紗矢佳,南 花枝 他
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