月刊
精神科治療学 第35巻03号
2020年03月
《今月の特集:医療における臨床倫理コンサルテーション》
主治医が勧める治療方針と患者や家族の希望が異なった場合など、臨床現場の問題やジレンマに、倫理的観点から助言する「臨床倫理コンサルテーション(CEC)」。近年の医療技術の高度化や社会の高齢化に伴い、ますます医療を受ける側の意思決定が困難な場面が増えており、CECが重要視されるようになっている。精神科医はCECの中心メンバーとして期待されており、総合病院のみならず精神科病院やクリニックの精神科医も、地域連携の一環として関係してくるので理解しておく必要がある。本特集では、認知症を伴う患者、血液透析を拒否する患者、生体臓器移植のドナー、出生前診断や着床前診断、緩和ケア、遺伝カウンセリングなどを取り上げた。CECのみならず、日常臨床での問題解決のヒントも与えてくれる特集。
JANコード:4910156070306
定価 3,190 円(本体2,900 円 + 税)
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【特集】医療における臨床倫理コンサルテーション
- 特集にあたって
西村勝治
- 臨床倫理コンサルテーションとは
瀧本禎之
- アドバンス・ケア・プランニングと精神医学との接点
西川満則
- 医療倫理と医療安全
藤澤大介
- 治療を希望しない患者,過剰な治療を希望する患者にどう対応するか
平山貴敏,清水 研
- 認知症を伴う患者の治療意思をどう支援するか
樋山雅美,成本 迅
- 意思の表明,決定が難しい小児をどう支援するか
庄 紀子,堀内 亮,新井 卓
- 精神疾患と身体合併症を有する患者の治療上の意思決定に関する課題
井藤佳恵
- 血液透析を拒否する患者に精神科医はどう関わるか
大内雄太,藤倉恵美
- 生体ドナーに対する精神科医の第三者面接─肝臓・腎臓移植における医療倫理コンサルテーション─
木村宏之,岸 辰一
- リプロダクティブ・ヘルス/ライツにおける倫理的課題に精神科医はどう関わるか
清野仁美,田中宏幸,湖海正尋 他
- 心不全の緩和ケアで生じる倫理的課題に精神科医はどう関わるか
赤穂理絵
- ハンチントン病の遺伝カウンセリングと精神医療への期待
松尾真理
- 高度肥満に対する外科治療における意思決定支援と精神科的介入
林 果林,齋木厚人,大城崇司 他
臨床経験
- 森田療法と抗うつ薬の戦略的組み合わせによる強迫症の治療─不安を持ちこたえながら生活に入り,生き方の回復へと至った一例─
新村秀人,北西憲二
連載
〔オピニオン〕
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