月刊
精神科治療学 第35巻10号
2020年10月
《今月の特集:周産期メンタルヘルスにおける心理社会的支援》
近年、周産期メンタルヘルスの重要性が高まっている。国としてもハイリスク妊産婦連携指導料の算定や母子健康包括支援センターの設置などの母子保健施策を次々に発出しているものの、妊産婦の自殺や新生児・乳児に対する虐待などの問題は増加傾向にある。本特集では、精神科診療施設のみではなく、精神科への紹介前の生活の場において、母子保健サービスと同時に妊産婦への心理社会的支援を提供するという観点から、福祉や行政、COVID-19下でのリモート支援など、最新の情報を多角的に集約した。周産期メンタルヘルスに関わる多職種にとっての指針となる必読の特集。
JANコード:4910156071006
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【特集】周産期メンタルヘルスにおける心理社会的支援
- 特集にあたって
渡邉博幸
- 妊産婦のこころの不調に対する心理療法総論
渡邉博幸,南 房香
- 周産期の自殺を正確に把握するためには?─死亡診断(死体検案)書の適切な記載法─
竹田 省
- 産科医が取り組む心理支援
鈴木俊治
- 助産師外来における心理社会的支援と課題
新井陽子
- 訪問助産師の役割
川島広江
- 産後ケア事業が担う周産期メンタルヘルスにおける機能と課題
石井邦子
- ハイリスク妊産婦への訪問指導員の役割と課題
玉木敦子
- 妊産婦への認知行動療法─うつ病,不安症を中心として─
蟹江絢子,久保田智香,横山知加 他
- 周産期リエゾンにおける精神療法
清野仁美,湖海正尋,松永寿人
- 流産・死産を経験した人のグリーフとグリーフケア ─システマティックレビューとメタ解析の概括的展望─
富田拓郎
- COVID─19下における産後うつピアサポートの現状と今後の課題─インターネットの利用を中心に─
宮崎弘美
- 父親の産後うつとボンディング障害
西郡秀和
- 精神科病院における家族支援チーム(FAST)の意義と実践
松木悟志,榎原雅代,焼田まどか
研究報告
- 精神科の長期入院患者へのエンド・オブ・ライフケア
中栄加陽子,高橋 淳,細井孝章 他
- 壮年期・中年期における自覚的な物忘れの訴えの背景疾患について ─当院における若年性認知症週末検査入院の取り組み報告─
高山敏樹,古田晶子,戸田愛子 他
カレント・トピックス
- ギャンブル障害に保険点数が付いたことについて
河本泰信
- COVID─19の精神科医療へのインパクト─強迫症(OCD)とその臨床を中心に─
松永寿人,林田和久,前林憲誠
連載
〔心に残る症例〕
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