月刊
精神科治療学 第35巻12号
2020年12月
《今月の特集:現代社会における不安の病理と対応》
不安症など不安が関わる疾患について、本邦の一般人口中の生涯有病率は約9%(約1000万人)と見積もられ、心の健康についての関心が高まっている。
本特集では、現在の社会的状況、あるいは各精神疾患に伴って見られる不安に焦点を当て、「治療の対象となる不安とはどのようなものか」をまずは考察し、そのような不安の病理・病態、臨床的意義、その対応を、精神科臨床のみならず、様々な現場で役立つように解説した。また、現在の不安の中核をなすCOVID-19の影響についても触れている。不安に関わる評価や治療、患者支援、環境調整の在り方に適切な指針を与える特集。
JANコード:4910156071204
定価 3,190 円(本体2,900 円 + 税)
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【特集】現代社会における不安の病理と対応
- 特集にあたって
松永寿人
- 生理的不安と病的不安の境界とは─現在の不安はどのような場合,治療対象となるか─
塩入俊樹
- 不安・恐怖の神経科学的機序とSSRI の抗不安作用との関連
井上 猛,東山 幹,大塚綾乃
- with コロナ時代の就労者を取り巻く環境と,就労者の今日的不安
出口裕彦
- 妊産婦にみられる今日的不安と対応
清野仁美,湖海正尋,松永寿人
- リエゾン精神医学に見られる不安
厚坊浩史,清水 研
- 精神病性障害における不安とその対応
根本隆洋
- うつ病における不安とその対応
村尾昌美,松本泰幸,坪井貴嗣 他
- 双極性障害における不安症状・不安症とその対応
安達 融,柳 雅也,白川 治
- 強迫関連障害の中の身体に関わる不安─身体醜形症,自己臭症,心気症を中心に─
松永寿人,向井馨一郎,林田和久 他
- アディクションに関わる不安とその対応
沖田恭治,松本俊彦
- 摂食障害の不安─日本女性を取り巻く社会文化を中心に─
原田朋子,山内常生
- てんかんにおける不安とその対応
河合三穂子,兼本浩祐
- 睡眠に関する不安とその対応
伊藤結生,三島和夫
- 認知症における不安とその対応
橋本 衛
研究報告
- 微細な精神病症状を10年間もっていた自殺企図者の1 例─初期統合失調症の見地から─
狩野正之
カレント・トピックス
- fMRI ニューロフィードバックについて
岡田 剛
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