月刊
精神科治療学 第36巻08号
2021年08月
《今月の特集:その後の自殺対策Ⅰ—社会的な自殺問題と対策の現在—》
コロナ禍で女性と若者の自殺が急増するなど、わが国の自殺対策は喫緊の課題に直面している。2016年の自殺対策基本法改正以降、社会対策を重視する流れが強まる中、改めてメンタルヘルス対策の重要性を見直し、社会対策と協働する必要がある。本特集は、基本法改正以降のわが国の自殺対策の経緯と現況、課題について、社会的自殺問題と臨床的自殺対策の二部に分けて取り上げた。今月号では社会的自殺問題として有名人の模倣自殺、デジタル社会、コロナ禍等について、現在考えうる客観的で最良の解説を網羅し、社会的側面から自殺対策に取り組む執筆陣が対策を提言。一人でも多くの命を救うために必読の特集。
JANコード:4910156070818
定価 3,190 円(本体2,900 円 + 税)
こちらは「在庫有」の商品です。全国の書店様でご注文・ご購入が可能です。弊社で「在庫有」の商品でも、
一部のネット書店様では、ご注文できない場合がございますが、その際はお近くの書店様にてご注文頂くか、
弊社営業部(TEL 03-3329-0031)までお問い合わせください。
【特集】その後の自殺対策Ⅰ─社会的な自殺問題と対策の現在─
- 特集にあたって
太刀川弘和
- 自殺対策のこの10年の経験から学ぶこと─精神保健と公衆衛生の狭間で─
竹島 正
- 新型コロナウイルス感染症拡大下における自殺者数の推移
岡本翔平,田中孝直
- 有名人の模倣自殺とメディア
太刀川弘和,池田雄太郎
- COVID─19感染拡大状況下における女性の自殺の増加について
八木淳子
- 経済格差とフェイスから見た自殺─Erving Goffmanの社会学とGeorge A. Akerlofのアイデンティティ経済学を手がかりに─
阪本俊生
- 社会的孤立と自殺─若年層の人間関係をめぐって─
土井隆義
- デジタル社会における自殺対策─変わる「世界」における変わらない「人間の本質」への処方箋について─
末木 新
- 自殺予防SNS相談の発展と課題
西村由紀
- 大学における自殺予防教育の実践と実装のための課題
髙橋あすみ
- 自殺予防についての教師教育をめぐる現状と課題
岩井圭司
- 子どもの自殺の現状と予防
髙橋聡美
- 災害と自殺対策
大類真嗣
- 日本の地域自殺対策の現状
影山隆之
- 国の社会的自殺対策の変転
森山花鈴
- コロナ禍における世界の自殺対策
川島義高
臨床経験
- 感覚障害が主症状となり,診断・治療ともに難航した進行性核上性麻痺の一例
熊谷 亮,一宮洋介
- 複数の強迫的な行動に対するシェイピングを用いた介入─症例報告─
緒方慶三郎,滝澤毅矢,内田麻衣 他
カレント・トピックス
- COVID─19診療に従事する医療者のストレスを検出する評価尺度(TMDP)
髙橋英彦
連載
〔オピニオン〕
- 認知症診療における死生学(thanatology)の有用性─森田正馬の死生観を参照枠として─
川上正憲
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。