月刊
精神科治療学 第38巻11号
2023年11月
《今月の特集:精神疾患・精神障害の経過と長期予後》
今ある精神症状のみに重きを置く精神科臨床になっていないだろうか。患者さんの精神症状がこれまでどういう経緯をたどってきたか、今後、どうたどっていくかという視点も欠かせない。本特集では、精神症状という横断面を重視しがちな臨床においておろそかになりやすいそれら縦断面を改めて問い直し、代表的な精神疾患・精神障害ごとに縦断的視点に関する最近の知見を詳細に解説。DSM-5-TRやICD-11を踏まえて読み進めると、より理解が深まる。患者さんのリカバリーを念頭に置いた臨床のために必読の特集。
JANコード:4910156071136
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【特集】精神疾患・精神障害の経過と長期予後
- 特集にあたって
本田秀夫
- 経過と予後(転帰)の精神病理学とその意義
古茶大樹
- DSMとICDにおける精神疾患の臨床経過と長期予後
黒木俊秀
- 統合失調症の経過と長期予後に関する最近の知見
杉原 徹,荒川育子,針間博彦
- うつ病の経過と長期予後に関する最近の知見と過去の歴史─慢性化・長期化したうつ病に対する治療的手立て─
大前 晋
- 双極性障害の経過と長期予後に関する最近の知見
鷲塚伸介
- 強迫症(OCD)の経過と長期予後─診断閾値下強迫症状との連続性も含めて─
松永寿人,向井馨一郎
- 自閉スペクトラム症の経過と長期予後に関する最近の知見
岩佐光章
- 注意欠如・多動症(attention deficit hyperactivity disorder:ADHD)の経過と長期予後に関する最近の知見
小野和哉
- 摂食障害(神経性やせ症および神経性過食症)の経過と長期予後に関する最近の知見
吉村知穂,山田 恒,松永寿人
- ギャンブル障害の経過と長期予後に関する最近の知見
河本泰信
- てんかんの経過と長期予後
兼本浩祐
- 若年性認知症の経過と長期予後に関する最近の知見
翠川晴彦,新井哲明
- PTSDの経過と長期予後
大江美佐里
- 境界性パーソナリティ症の長期経過─自験例11例の検討から─
林 直樹
研究報告
- 精神保健医療福祉専門職を対象としたクライシス・プラン研修プログラムの効果に関する研究─研修プログラム参加者を対象とした前後比較─
狩野俊介,野村照幸
臨床経験
- 治療構造と病態の見直しから,治療展開が認められた強迫症の1例─精神療法的視点からの考察─
樋之口潤一郎,北西憲二
総 説
- 性別不合の診断と治療─現状と今後の課題について─
早馬 俊
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